■主と仲間を守るため、大部隊を相手に1人対峙する

 続いて紹介するのは2011年のPS3用タイトル『テイルズ オブ エクシリア』に登場するジャオから。ジャオは、ア・ジュールの国王ガイアスの配下で、「四象刃(フォーヴ)」と呼ばれる4人組の1人。大柄の男で、立場の違いから主人公のミラやジュードたちと何度も戦っている。

 ジャオといえば、最期のシーンがとても印象深い。あるとき謎の大部隊が現れ、ガイアスや仲間たちを逃がすため、しんがりを務める。その際、ジャオとガイアスは多くを語らない。しばらく目を合わせたあと、ガイアスは「長年、世話になった」と言い、ジャオも「みなを頼みます」と応える。信頼し合っている様子が本当にかっこよかった。

 ちなみに、四象刃の面々は全員が死んでしまうが、ジャオが最初に死亡する。唯一、アニメ演出が用意されているため、より印象深くなった。

■カウンターが恐怖!アイテムを使うと秘奥義炸裂

『テイルズオブ』シリーズの敵キャラといえば、バルバトスを挙げる人も多いだろう。敵としての強さとキャラの濃さを兼ね備えた、シリーズ屈指の名物キャラクターだ。初登場した作品は『テイルズオブデスティニー2』だが、複数のタイトルにゲスト出演している。

 もともとは「英雄」に対してコンプレックスがあり、数多くの英雄を殺害した人物。英雄に憧れる主人公カイルを目の敵にし、何度も戦った。

 裏切りや殺害など、役回りが「ザ・悪役」といった感じで印象に残る。しかし、バルバトスの人気は、もっとメタ的な要素にある。

 戦闘中に特定の行動を取ると「アイテムなぞ使ってんじゃねぇ!」「術に頼るかザコどもが!」などの強烈なセリフと強力なカウンター攻撃を見舞ってくる。声優・若本規夫氏の名演技とあわせて、非常に印象深い。

 ちなみにゲスト出演作では、秘奥義と呼ばれる強力な技に格上げされ、問答無用で全滅させられることも。筆者もかなり苦労したのを覚えている。

 また、リメイク版『テイルズ オブ デスティニー』では、放置レベル上げをしていると「絶対倒せない敵」としてエンカウントする。予備知識がない状態でエンカウントすれば、何が起きているのか分からず全滅、といった事態になる。

 その他、今回の記事では語りきれなかったが、ぶっ壊れキャラの『テイルズ オブ イノセンス R』のハスタやイジられ放題の『テイルズ オブ ジ アビス』のディストなど名物キャラが多い同シリーズ。気になるキャラクターがいれば、ぜひ出演作をチェックしてみてほしいところだ。

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