『ジョジョの奇妙な冒険』犬だけじゃない…スタンドの恐ろしさを存分に伝えた「かわいそうな目にあった動物たち」の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』(c)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

 荒木飛呂彦氏による大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。同作では、1部の主人公・ジョナサンの飼い犬のダニーや3部のメインキャラであるスタンド使いの犬・イギー、3部のスタンド「デス13」の夢の中で犠牲になった犬、4部に登場する、かつて吉良吉影によって殺された杉本鈴美の飼い犬のアーノルドなど、なぜかやたらと犬たちが悲惨な目にあう。

 しかし、このような悲劇の結末を迎えたのは犬たちだけではない。今回は、作品の流れの中で犠牲になった動物たちとその凄惨たる最後を紹介したい。

■3部最大のトラウマシーンに5部の亀も

 まずは第3部「スターダストクルセイダーズ」のラストバトルの中で、DIOのスタンド「ザ・ワールド」の時を止める能力のすさまじさを間接的に表現するために殺されたネコ。

 ジョセフを追ってきたDIOが能力を発動し時を止めると、DIOはなんの感慨もなくノラネコを殴り殺した。再度時が進み始めると、街頭のレストランで食事中のグループの料理の中に、四肢がバラバラになったネコが混入してしまう。そのまま食事中の若者たちは気づかずにネコの頭の乗ったバーガーやネコの足の入ったジュースを飲むハメに。一瞬のシーンではあるが、このことは犠牲になったネコだけでなく、モブキャラの彼らにもトラウマ級の出来事になったに違いない。「ネコバーガー」は時間停止によるパニックの様子をうまく表現しているが、当時の読者へのインパクトもかなりのものだった。

 次は第5部「黄金の風」に登場し、ジョルノたちブチャラティ一行と一緒に旅を続けてきた亀のココ・ジャンボ。元はギャング組織「パッショーネ」で飼われており、内部に部屋を形成する「ミスター・プレジデント」というスタンド能力を持つ、第3部のイギーやペット・ショップらと同じ、動物のスタンド使いだ。

 ジョルノたちはこのココ・ジャンボの能力で快適に(?)任務をこなしていくのだが、終盤で瀕死のポルナレフが最後の希望をかけて「シルバー・チャリオッツ・レクイエム」を発動し、ココ・ジャンボと魂が入れ替わる。このことによってなんとかポルナレフの精神は死なずにこの世に留まるのだが、かつて承太郎一行がイギーを仲間扱いしていたのに対して、5部では一緒に旅を続けてきたココ・ジャンボに対して誰も同情しないことに筆者はつい一抹の寂しさを覚えてしまった。

 最終的にはブチャラティの活躍によって魂の入れ替わりは解除されたが、ココ・ジャンボはなぜか死んでおらず、ポルナレフの魂もココ・ジャンボのスタンド空間に居続けることになった。一応のハッピーエンドというかたちだ。

 なお、パンナコッタ・フーゴの活躍を描いた外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』の中では後に彼(とポルナレフ)が新しいパッショーネのナンバー2になったことが語られている。

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