■段差を降りてはいけない!殺人カビをばらまくスタンド

 最後は第5部から、チョコラータの「グリーン・ディ」をピックアップ。カビを散布する能力をもち、生物の肉体を腐らせる。体にカビが生える感覚だけでも気持ち悪いうえ、数秒で死に至るため恐怖を覚えた人も多いはず。

 このカビは高所から低所に移動すると爆発的に繁殖し、死体を媒介にしてさらに遠くまで広がっていく。作中では、人口密集地であるローマでスタンド能力を使用し、あたり一面が殺人カビの被害を受けた。

 体が崩れても痛みを感じない描写もあり、街中に広がるとなれば最悪の生物兵器といえる。人の死や痛みが何よりも好物な、快楽殺人者であるチョコラータのゆがんだ性格を反映したスタンドで、第5部主人公であるジョルノ・ジョバァーナ一行もかなり苦しめられた。

 体にカビが生える感覚が気持ち悪いうえ、恐怖を感じる。さらに、痛みもないのであれば、すでに常識の範疇で想像できないおぞましいスタンドといえるだろう。

 この他にも無限の苦しみを味わい続けることになる「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」や、自覚はないものの悪夢にうなされ続けてどっと疲れてしまいそうな「デス13」などなど、“イヤ~”なスタンド能力は読者それぞれにあるはず。現在、アニメが制作中の第6部「ストーンオーシャン」でも喰らいたくないスタンドは存在するので、2022放送開始予定のアニメ第2期でどのように表現されるのか期待したい。

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