ドラクエの日に突如発表『HD-2D版ドラクエ3』リメイクに求める“だけ”じゃない箇所【ヤマグチクエスト・コラム】の画像
スクウェア・エニックス『ドラゴンクエスト』公式サイトより  (C)1988, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (C)SUGIYAMA KOBO

 2021年の5月27日に発売が発表されたドラクエ3のリメイク『HD-2D版 ドラゴンクエスト3』ですが、約1年前の「ドラクエの日」から特に新情報が出ることがないまま今に至っております。

 さて今回は、そんな『ドラクエ3』のリメイクについて、情報が少ない状態の今、私ヤマグチクエストが思うことを書いていきます。あくまで私個人の意見なので、世のゲーム好きのみなさんがどんな風に感じているのかを知りたいなと思っています。

■山ほど名作が生まれる中でリメイク作が背負う重圧

 まず、私はバラエティ番組などいろいろな箇所でゲームについての思いを語ってきましたが、何より『ドラクエ』がめちゃくちゃ好きです。芸名を「ヤマグチクエスト」としているのは、お察しの通りドラクエが好きすぎるからという単純すぎる理由からです。ちなみに、以前スクエニの社員の方にこのお話をした際、「許可もとらずに名乗ってごめんなさい!」と伝えたら、「“クエスト”ってべつにドラクエだけのものじゃないですし、許可も何もないですよ! たくさん遊んでいただきありがとうございます!」と絵に描いたような神対応をしていただきました。

 そんな私ですが、ドラクエのリメイクは出るたびにプレイしています。しかし、「ただの移植」の場合はあまり好んでプレイしていないんです。やりたいゲームが毎月のように大量に発売される昨今、特別体験が向上しない限り、過去にプレイしたことがあるゲームよりも、未プレイのソフトを選んでしまうと思うんです。

 そんな折、昨年『HD-2D版 ドラクエ3』が発表されました。そもそも「HD-2D」とは、2018年発売の『オクトパストラベラー』にて使われたドット絵と3DCGをミックスさせた「新しいけど、どこか懐かしい」という斬新なグラフィックを実現したグラフィック法で、当時この演出が大きな話題となりました。

 その後、今年3月に発売された『トライアングルストラテジー』や7月発売予定のスーパーファミコンのRPG『ライブアライブ』のリメイク作でも同じくこのHD-2Dが採用されており、スクエニのRPGの新たな引き出しとして今後もさまざまなタイトルでこの技術が使われていくことが予想されます。

 私はこのHD-2D表現が確かに好きです。ですので、ドラクエ3がHD-2Dでリメイクされるぞ! と聞いたときには当然「やったー!!!」とテンションがぶち上がりました。……ですが、ふと我に返ると「そんなに惹かれないかもしれない」と思い始めてきてしまったのです。

 もしかしたら同じように感じている方もいらっしゃるかもしれません。

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