■気品あふれる貴族令嬢にぴったりな「ビギナ・ギナ(XM-07)」

 続いて紹介したいのは、映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する試作モビルスーツ「ビギナ・ギナ」。“セシリー”こと、ベラ・ロナの専用機で、ロナ家のお嬢様によく似合う機体でした。

 キュベレイと構成が似た、グレーに近い白系統と紫を基調としたカラーリングは高貴なお嬢様の専用機のイメージにピッタリ。背部に備えた独立可動するスラスター「フィン・ノズル」が構築するシルエットもカッコいい機体です。

 クロスボーン・バンガードのデナン・ゾンやデナン・ゲーのような丸眼鏡のようなメインカメラではなく、スタイリッシュなゴーグルタイプのカメラを採用。個人的には大正解と思った部分ですね。

■大きなスカートにキツネ耳が個性的な「バウンド・ドック(NRX-055)」

 最後に紹介するのは『機動戦士Zガンダム』に登場した可変モビルアーマー「バウンド・ドック」。賛否分かれるかもしれませんが、個人的には、かなりかわいさを感じた機体の1つです。ジェリド・メサが戦死した機体という印象が強いかもしれませんが、“ロザミィ”ことロザミア・バダムが乗っていた機体でした。

“猟犬=ハウンドドッグ”が由来とされる機体ではありますが、犬というよりキツネの耳のように見える尖った頭部センサーらしき部分と、腰部に備えた大型のスカートの組み合わせがとてもキュート。それにピンクに近い赤と黒を基調としたロザミア機のカラーリングは個性的(ゲーツ・キャパ機の色はちょっと地味)で、女性らしさを感じました。

 そして同機体がモビルアーマー形態に変形すると、さらにかわいさがアップ。スカートから頭部だけちょこんと出た姿は、まるで“カブトガニ”のようで、一気にマスコットキャラ感が増します。


 このほかにも、宇宙世紀の作品に限らなければ女性パイロットに似合うキュートさを感じる機体として、アレンビー・ビアズリーが搭乗し、一部ファンの間で“セラ○ンガンダム”の愛称で親しまれている「ノーベルガンダム」(機動武闘伝Gガンダム)、カガリ・ユラ・アスハが乗った「ストライクルージュ」(機動戦士ガンダムSEED)、ユリン・ルシェルが搭乗させられた「ファルシア」(機動戦士ガンダムAGE)などを連想した方もいることでしょう。

 10月から放送開始となる最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、女性主人公&ガンダム・エアリアルがどのような活躍を見せてくれるのか本当に楽しみですね!

  1. 1
  2. 2