■荒木飛呂彦も強さに悩んだ最凶スタンド

 続いては第5部『黄金の風』に登場する、ブチャラティの部下でチームのブレーンであるパンナコッタ・フーゴ。彼のスタンドは敵味方関係なくウイルスを撒き散らす「パープル・ヘイズ」だ。

 口には枷をし、目を血走らせてよだれを垂らす、見た目にもヤバい「パープル・ヘイズ」はフーゴ自身も制御できない危険すぎるスタンドで、手の拳部分に小型カプセルがついており、それが割れることで猛毒のウイルスが噴き出るしくみ。ウイルスに感染した生物は30秒で肉体組織がドロドロに溶けて死んでしまう。

 作中でこのスタンド能力が披露されたのはイルーゾォ戦においてのたった一度きり。物語の中盤ではパッショーネのボスに対するブチャラティの裏切りには参加せず、そのままフーゴは物語からフェードアウトすることとなった。

 作者の荒木氏によれば、フーゴの退場は「能力が強力かつ凶悪で使いどころが難しかった」とのことで、扱いきれないほど強かったということでもあるのだろう。唯一の弱点が日光の光というところもDIOと同じで、『ジョジョ』全シリーズにおいてもかなり上位に君臨する強力スタンドと言って差し支えないだろう。

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