ガンダムファンの素朴な疑問を考察「ギャンの盾は危険?」“アムロvsマ・クベの戦闘”から見えてくるものとは…!?の画像
画像はバンダイのプラモデル『HGUC 1/144 ギャン』商品パッケージより引用

 2022年6月3日から公開となる映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』、そして同年10月からは新作テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放送予定。令和時代に入っても『ガンダム』シリーズの人気と勢いは衰えを知らない。

 とくにファーストガンダム世代のファンは『ククルス・ドアンの島』の劇場版に胸を躍らせているはず。公開が待ちきれず、あらためてテレビ版『機動戦士ガンダム』や劇場版3作品を見返してしまう筆者のような人も多いのではないだろうか。

 オデッサの激戦、ジャブローの死闘、ソロモン攻略戦、テキサスの攻防と、数々の名勝負を見ながら、ふと思い出したのがマ・クベ大佐の愛機「ギャン」というモビルスーツの存在だ。

 マ・クベは死に際に「おお、ウラガン、あの壺をキシリア様に届けてくれよ」「あれはいい物だぁ!」という印象的な言葉を残したことでも有名。そのマ・クベ用に開発されたモビルスーツがギャンである。

 甲冑を着た中世の騎士を思わせるギャンのデザインはスタイリッシュでカッコよく、“ギャンシールド”などと呼ばれる円形の特徴的な専用シールドが、これまたよく似合っている。このシールドには「ハイドボンブ」と呼ばれる浮遊機雷と、「ニードル・ミサイル」といった武装が内蔵されていた。

「攻撃を防ぐための盾に爆発物を内蔵するなんて正気か?」など、ガンダム好きの友人がよくツッコミを入れていたことを思い出す。アニメのメカに理由や整合性を求めるのは無粋かもしれないが、はたしてそのツッコミは正しかったのだろうか。

 いまさらではあるが、あらためてマ・クベの戦闘シーンを検証しながら、ギャンの盾の運用について考察してみたい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3