『鬼滅の刃』花江夏樹も感動「口の動きから作られた子守唄」「妓夫太郎のおんぶ」ほか『遊郭編』の“細かすぎる”名シーン3選の画像
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2022年2月、好評のまま放送終了したテレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。3月26・27日に東京ビッグサイトで行われたイベント「Anime Japan」の「アニメ『鬼滅の刃』ステージ」では、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、我妻善逸役の下野紘、嘴平伊之助役の松岡禎丞、宇髄天元役の小西克幸という豪華声優陣が登壇。実際のアニメの映像を交えて、遊郭編のエピソードを振り返った。

 映像のクオリティの高さが視聴者の間で毎回評判となったアニメ『鬼滅の刃』。ヌルヌル動くバトルシーンやおいしそうな料理、感動必至の演出、ゆるいギャグシーンまで、どれをとっても名シーンづくし。すでにアニメを見た人たちは、いくつもお気に入りのシーンがあるのではないだろうか。

 そこで今回は、アニメジャパンのステージで花江夏樹もアニメの出来栄えに感動のコメントを残した、細かすぎる名シーンを紹介したい。

■感動の「子守唄」に秘められた秘話

 まずは「遊郭編」での感動シーンの一つである、第7話「変貌」で鬼化した禰豆子を、炭治郎が小さいころに母が歌ってくれた子守唄でなだめるシーン。

 アニメでは、子守唄を歌う口の動きがセリフとぴったり合っていた。このリップシンクに驚いた人も多いと思うが、実はこれは花江夏樹の実際の口の動きに合わせて後から絵がつけられたものだという。

 今回のイベントでの花江の説明によると、彼のアフレコのスタートは第1話ではなく、この子守唄のシーンから始まったとのこと。歌っている花江の口元をカメラで撮影し、それに合わせて作画が行われたそうで、一切の妥協を許さない手法が感動を生む結果となった。

 このシーンを意識して見ていなかった人は、ぜひ7話を見返して見て欲しい。暴れまわる禰豆子を押さえつける炭治郎の必死な姿に目を奪われるが、確かに歌詞に合わせて唇がひとつひとつ確実に動いている。なお花江は、炭治郎が音痴の設定であることから、どの程度歌を下手に歌うかも悩んだとのことだ。

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