■アシンメトリーが生み出す「νガンダムの美」
第2位(18.5%)に支持されたのは、1988年公開の映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中でアムロが搭乗した「νガンダム(RX-93 ニューガンダム)」。アムロ自身が設計に携わった機体で、宿命のライバルであるシャア・アズナブルの搭乗機「サザビー」と壮絶な死闘を繰り広げたことでも知られる。
なんと言っても最大の特長は“フィン・ファンネル”の存在感。オールレンジ攻撃を行うだけでなく、機体周囲に対ビーム・バリアを構築するというアイデアにも驚かされたが、射出前のフィン・ファンネルを備えたνガンダムの立ち姿は格別のかっこよさ。アシンメトリーの独特なシルエットには神々しさすら感じられた。
そのνガンダムを挙げた人からは「フィンファンネルがカッコいい。アムロと言えばνガンダム」(39歳・男性)、「本当にフォルムが美しい」(31歳・男性)、「左右非対称なところにひかれる」(30歳・男性)、「機体のスマートさ、フィン・ファンネルの美しさ、すべてが完璧だと思う」(45歳・男性)などの意見が寄せられている。
■ガンダム作品の礎となる「RX-78の完成されたフォルム」
そして圧倒的な第1位(40.5%)に選ばれたのは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』でアムロが搭乗した「ガンダム(RX-78-2)」だった。
「初代ガンダム」「ファーストガンダム」などとも呼ばれ、すべてのガンダム作品の礎となった機体と言っても過言ではない。白を基調にしたトリコロールカラーが印象的で、この白をベースとするカラーリングは、のちの多くのガンダムシリーズに受け継がれている。
メカニックデザインを担当した大河原邦男氏によると、“侍”をモチーフにした原案デザインを大河原氏が提案し、それを安彦良和氏がクリンナップしたものが現在のガンダムになったと明かしていた。
そんな初代ガンダムのデザインが好きという方からは「基本はすべてにおいて偉大」(47歳・男性)、「自分たちの世代はこのガンダムが好きだし、しっくり来る」(43歳・男性)、「初代が一番シンプルでカッコいいと思う」(49歳・男性)、「思い出補正があるかもしれませんが、やはり初代の大河原先生のデザインは素晴らしい」(49歳・男性)といったコメントが寄せられていた。
4位以降のランキングも、機体のバリエーションは想像以上に豊か。アムロの搭乗機には、アニメでおなじみの有名機体だけでなく、あまり知られていないマイナーな機体もあって、ちょっと意外なランキング結果となった。今回のトップ10に入ったアムロの登場機体、そのすべてを知っているファンはどれだけいるだろうか?
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
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