■性別が変わったグプタ
続いて紹介するのも、ハレのクラスメイトであるグプタ。お調子者でケンカっ早い性格だが、飛行機や怪談が苦手という怖がりな一面も。作中では、何かとトラブルに巻きこまれて苦労しているハレから「こんな可哀そうな人見たことない」と思われるほど、不幸な扱いを受けることが多い。
そんなグプタだが『ハレグゥ』では、グゥが持ち出したステッキの力によって、強制的に女子に性別転換させられてしまう。あまりにも原型からかけ離れた、女子化した“かわいすぎるグプタ”は必見だが、その後もなぜかグプタだけは性別が入れ替わった状態が続く。
性別転換、それも長期に渡って変わったままというキャラクターは、数ある漫画作品の中でも非常に珍しいのではないだろうか。
■作画の簡略化が止まらないアメ
最後に紹介したいのはハレの弟・アメ。ハレが12歳のときに生まれた年の離れた弟で、作中では赤ん坊の姿で登場している。
最終回では成長した姿を見せたアメだが、基本的に作中ではほぼウェダに抱っこされているか、床をはっているため、彼単体でしっかりと描かれることはない。そのせいか、物語が進むにつれてアメの作画の簡略化が進んでいった。
「ハレのちグゥ」シリーズ連載後は『ライアー×ライアー』(講談社)や、『ゆうべはお楽しみでしたね』(スクウェア・エニックス)など、恋愛漫画という新たなジャンルで人気を博した金田一蓮十郎先生。シュールなギャグ漫画家から恋愛漫画家へ……。実は一番“キャラ変”したのは、金田一蓮十郎先生自身かもしれない。