■書けなくなった油性マーカーを復活させるテク

 バースデーケーキを切り分けるため、会場が暗闇に包まれる中、突如として苦悶の声が響き渡る。照明がついた時そこには、礼美のヘアメイク担当・花崎瑞俊が毒入りのケーキを食べて倒れており、額には「天罰」と書かれていた。

 今回の事件で犯行が可能な容疑者は4名。裕美と今回のパーティの主役の礼美、彼女のマネージャーである櫛山認。そして、パティシエの初根継男だ。さらにこの中でマーカーを持っていたのは、櫛山と祐美の二人。

 櫛山のマーカーはキャップが外れ、乾燥してしまっており使えず、由美は被害者と距離があるため物理的に犯行は難しかった。

 そんな中、厨房のゴミ箱から捨てられたマーカーが見つかったため、目暮警部たちは初根が犯人なのでは?と疑う。しかし今回の事件の真犯人はマネージャーの櫛山。櫛山の油性マーカーはキャップが外れて書けなかったという点があったが、コナンたちに同行していた世良真純が、乾燥して書けなくなってしまったマーカーを復活させる方法を説明。

 その方法とは、マーカーのキャップに除光液を入れて、マーカーを挿してしばらく放置するというもの。なんと除光液に含まれる「アセトン」という物質が、ペン先で固まった油性インクを溶かし再び書けるように復活するらしいのだ。

 世良に数々のアリバイを暴かれてしまった櫛山は逆上して世良とコナンに襲いかかったが、蘭が踵落としで撃破。事件は一件落着した。新学期が始まった今日この頃。学校生活で役立ちそうな豆知識だった。

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