『名探偵コナン』(以下、『コナン』)の劇場版最新作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が、2022年4月15日に公開される。『コナン』は『週刊少年サンデー』(以下、『サンデー』)で1994年に連載がスタートした青山剛昌原作による日本の推理漫画作品であり、『サンデー』史上最長の連載期間を誇る言わずと知れた人気作だ。
主人公・工藤新一改め、幼児化させられてしまった江戸川コナンが「黒の組織」という巨大な犯罪組織の謎に立ち向かっていく話がメイン。凄惨な事件に使われた意外なトリックを暴いていくが、その中でわれわれが日常生活にも使えそうなトリビアが披露されることも珍しくない。黒の組織の謎も徐々に暴かれつつあり、いよいよ佳境を迎えているとも噂されている同作。そんな『コナン』から、今回は日常で使える(?)豆知識をいくつか紹介したい。
■寿司店で繰り広げられた「大根おろしで血のシミを落とすテク」
まずは知っていると、洗濯が少しラクになるかもしれない豆知識から。この豆知識が披露されたのは92巻収録の「となりの江戸前推理ショー」。前々話の「江戸っ子探偵!?」と前話の「奪われた万馬券」を合わせた3本立てのエピソードとなっている。
「江戸っ子探偵!?」と「奪われた万馬券」では、偶然万馬券を手にした毛利小五郎が、蘭とコナンを連れて探偵事務所の隣にある「米花いろは寿司」へ食事に出かけた際に巻き起こった事件が描かれている。
「米花いろは寿司」で食事を楽しむコナンたちであったが、そこに万馬券を盗まれたと語る聖沢鈴代という女性が店に乗り込んでくる。聖沢いわく満員電車で移動していた際に万馬券を入れたポーチをスられ、ポーチに入れてあったスマホのGPS機能を利用して店まで辿り着いたのだという。またスリにあった際、犯人の右腕のワイシャツの袖口を血のついた手で掴んだので、犯人のワイシャツにはまだ血が付着しているとした。しかしながら、居合わせた客の中に袖に血がついたワイシャツを着た人間はおらず事態は紛糾してしまう。
そこで「米花いろは寿司」の流しの板前・脇田兼則と小五郎は犯人を見つけるべく推理対決を行うことに。脇田は生姜にタンパク質を分解する効果があることを述べ、ガリを大量に注文した容疑者の一人、原島常貴がガリの絞り汁を使って血の汚れを消した犯人だと推理した。しかしこの方法では絞り汁自体の色が移ってしまうが、原島のワイシャツにはその汚れは見られなかった。
一向に事件が解決しない状況を見かねたコナンは、いつも通り小五郎を麻酔銃で眠らせ推理開始。コナンはタンパク質を分解する効果があるプロテアーゼという酵素は、大根にも含まれていることを指摘。犯人は大根おろしが薬味についている秋刀魚の塩焼きを注文した宗近為重だと説明したのだった。
血の汚れには大根おろしが効果てきめんという豆知識。特にすりおろした直後の大根おろしが効果抜群だそうで、ガーゼで包んだ大根おろしで血の付いた部分を軽く叩き、シミがなくなったら水ですすいで通常通り洗濯機で洗濯するのが良いそうだ。