■いつも悟空と一緒だった、空飛ぶ雲
そして第1位(20.3%)となったのは、乗ることができる雲「筋斗雲」だった。もともとは中国の伝奇小説『西遊記』に登場する筋斗雲。「雲に乗ってみたい」という子どもの頃の夢を実現するようなアイテムで、作中初期から中期にかけて移動手段として使われ、「筋斗雲ー!」と呼ぶだけで駆けつける悟空の相棒的な存在でもあった。
悟空は亀仙人から譲り受けたが、完全版34巻では悟空がウーブに筋斗雲を受け渡すシーンが描き下ろされている。こうして筋斗雲は、師から弟子に引き継がれていくアイテムとなった。ただし、清い心でないと乗れないという厳しい条件があり、作中でも乗ることができる人物は限られている。
今回のアンケートでは、「アニメのピョンピョンした動きの筋斗雲を覚えてます。ただの道具ではなく、筋斗雲のちょっとキャラっぽい部分が好きです」(41歳・女性)、「ふわふわして気持ちがよさそう。カリン塔で超巨大な筋斗雲のもとが出てきたときは本当に感動した」(41歳・男性)、「自由に空中移動出来るため、普段の外出に使ってみたい」(34歳・女性)、「質感がめちゃくちゃ気持ちよさそうなので! 昔から筋斗雲の上で昼寝したいと思ってました」(36歳・女性)といったファンそれぞれの思い出深い声があった。
今回のアンケートでは、4位以下にもさまざまな夢のあるアイテムへ票が寄せられた。道具の名前を聞いただけで、名シーンの数々を思い出した人も多いのではないだろうか。