■1巻からトラウマだった『テラフォーマーズ』が首位に

 そして、もっとも「暮らしたくない」というコメントを集めたのが、原作・貴家悠氏、作画・橘賢一氏による漫画『テラフォーマーズ』。21.5%という圧倒的な得票率を集めた。

 2011年より『ミラクルジャンプ』(集英社)で連載され、その後、作中の20年後の世界を舞台に『週刊ヤングジャンプ』で連載されている同作(現在は長期休載中)。

 西暦2599年から始まる物語は、火星に暮らす人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」と、虫や動物の生態を利用した特殊な手術を施された人間との戦いを描いたもの。作品の舞台は26〜27世紀という未来だが、文明が停滞した世界での人々の生活は21世紀とほぼ同じレベル。人口問題や資源の枯渇など、現代と似た問題を抱えた世界がベースとなっている。

 同作の特徴といえば、真っ黒で筋骨隆々な人型の体型に、不気味な顔で「じょうじ」と鳴くゴキブリの大群が登場するところ。不気味な外見に加え、元がゴキブリであるため、彼らは生命力もあり戦闘力もかなり高い。

 今回のアンケートでは、とにかく「ゴキブリが気持ち悪い」というコメントが圧倒的に多かった。この他にも「自分だったら何もできずに確実に死んでしまう」(23歳・男性)、「ゴキブリが最強化した世界なんて見たくない」(20歳・女性)、「ゴキブリが大嫌いだから、絶対にゴキブリの世界には行きたくない!」(27歳・女性)、「1巻でヒロインが死んだシーンがトラウマになっている」(33歳・女性)、「漫画を最初だけ読んだが怖すぎて続きが読めなかった」(37歳・女性)というコメントを集めていた。

 同作は2014年・2016年にアニメ化、2016年に実写映画化もされているが、この世界観は多くの読者にトラウマを与えたようだ。

 近未来を舞台にした作品はどれも絶望的な設定が多く、自分だったら生き残れないと感じる人が多くいるようだ。これらの漫画・アニメを見れば、今目の前に当たり前にあるもののありがたみを改めて感じるだろう。

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