■胴体を真っ二つにされこの世を去った玄弥
同じく黒死牟戦で命を落としたのが、炭治郎の同期の剣士の不死川玄弥。彼は風柱の不死川実弥の弟で、後にも先にも、炭治郎らと同じタイミングで最終選別を合格した中で命を落としたのは彼だけとなった。
初登場シーンこそ暴力的な振る舞いだった玄弥だが、刀鍛冶の里編では 太陽を克服した禰豆子と炭治郎の絆に「良かったな…炭治郎…禰豆子」とほほ笑む優しい表情も見せていた。
そんな玄弥は、呼吸に適性のない自身の弱さを自覚しながらも、自分なりのやり方で戦い抜く人物だった。彼も無一郎同様、黒死牟にすぐに両腕を切り落とされ、胴を両断されてしまう。しかし鬼を食うことでその力を得るという特殊な肉体を持つ玄弥は死ぬことはなく、瀕死の状態で黒死牟の髪の毛と刀を食べて血鬼術を使い、黒死牟の足止めに貢献した。
どうにか胴はくっついていたものの、最終的に縦方向に一刀両断され、鬼のようにボロボロと肉体が崩れ消滅した玄弥。唯一の救いは、最後の最後に兄である実弥と和解できたことだろう。