『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編以降で“ゾッ”とする…『ジャンプ』読者が震えた鬼殺隊員たちの「凄惨すぎた」死亡シーン3選の画像
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 テレビアニメ「遊郭編」が最終回を迎え、続いてのエピソードとなる「刀鍛冶の里編」の製作決定が発表された吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』。「遊郭編」は街にあらわれた鬼との戦いのため、音柱・宇髄天元らの力も及ばず一般市民から多くの犠牲者が出た。これから先のエピソードで戦いはさらに苛烈さを増していく同作。クライマックスに近づくにつれて読者をハラハラさせる展開が続き、連載当時の毎週月曜には『週刊少年ジャンプ』を読んだ人による悲鳴のような感想がSNSに並んでいたのが記憶に新しい。

 なかでも、仲間たちのあまりにむごい死亡シーンには衝撃を受けた人も多いはず。そこで今回は、『鬼滅の刃』の中でも、もっとも読者を震えさせたキャラクターの死に焦点を当てたいと思う。

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 本稿ではテレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』以降の内容にも触れています。原作未読の方はご注意ください。

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■わずか14歳で覚悟を決めた霞柱

 まずは、無限城での激しい戦いの中でも、圧倒的な力を誇った上弦の壱・黒死牟との戦い。柱が何人がかりで戦っても敵わない史上最強の敵との戦いに、トラウマを覚えた人は多いはず。

 霞柱である時透無一郎は、自分の祖先である黒死牟とはじめに対峙し、黒死牟の使う月の呼吸によってすぐに左手首を切り落とされてしまう。続いて間髪を入れない攻撃で自身の刀で右肩を柱にはりつけにされる。その段階で数時間後の失血死を覚悟した無一郎だったが、このとき、たった14歳の少年である無一郎が「死ぬなら役に立ってから死ね」と自身を鼓舞する様子がなんとも切ない。あらためて『鬼滅』の世界の酷たらしさを印象づける独白だった。

 その後、なんとか刀を引き抜いた無一郎は加勢に現れた柱たちとともに、一斉攻撃で黒死牟の間合いに入り、その刃を黒死牟の体に突き立てる。しかしこのときには足や首も切られており、目も当てられないボロボロの状態。

 ついには黒死牟の、体中から刃を出すという想定外の攻撃で柱たちは吹き飛ばされ、無一郎は胴体が両断される。このシーンを見て、どうか見間違いであってくれと願ったファンも多いのではなかろうか。

 すでに絶命していてもおかしくない中、最後の力を振り絞って刀を赤く染め黒死牟の動きを鈍らせるが、悲鳴嶼らが黒死牟を倒した後、命の火はすでに消えていた。

 わずか14歳で尽きた彼の人生は、10歳で両親が死に、11歳で鬼によって兄が殺されるという悲惨なものだった。そのトラウマから記憶障害となるも、わずか2か月で柱にまで上り詰めるという類稀なる才能があった無一郎のあまりに短い人生は読者にトラウマを与え、この回が掲載された『少年ジャンプ』が発売されると、タイムラインが阿鼻叫喚。関連ワードが続々トレンド入りを果たした。

 また無一郎の死は、蟲柱である胡蝶しのぶの死の後でもあり、柱であってもどんどん死んでいく展開に、推しの死を覚悟した人も少なくなかったに違いない。

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