冨樫義博の真骨頂?『幽遊白書』を代表する“衝撃的なゲスキャラ”戸愚呂兄、垂金権造、痴皇らの「胸くそ悪い卑劣行動」にドン引き…(2)の画像
冨樫義博の真骨頂?『幽遊白書』を代表する“衝撃的なゲスキャラ”戸愚呂兄、垂金権造、痴皇らの「胸くそ悪い卑劣行動」にドン引き…(2)の画像

 冨樫義博氏による人気バトル漫画『幽遊白書』は、主人公の浦飯幽助を筆頭に魅力的なキャラクターが多数登場する一方、吐き気を催すレベルの極悪非道なゲスキャラも存在する。そこで前編の記事で紹介した悪党をも上回る、さらなる卑劣行動を見せた3名のキャラクターを振り返ってみたい。

■戸愚呂兄

 暗黒武術会編のラスボスである戸愚呂弟の実兄。縮れた長い黒髪が特徴の、元人間の小柄な妖怪ではあるが、ガチの外道キャラである。五連邪チームの2人に命乞いをもちかけておいて殺すなど、自分より弱い相手をなぶることが大好きという残虐な性格。

 決勝では趣味の悪い人形劇を披露して幻海の死を愚弄し、激怒した桑原に敗北。ただ、不死身であるため、しばらくしてから復活。しかし、あまりの下劣な言動に弟にも愛想を尽かされ、ぶっ飛ばされて海の藻屑と消えた。とくに若い頃の幻海を性的な目で見ながら「腕ずくじゃかなわねェ」と手出しできなかったとの発言もあり、まさにゲスキャラが極まったような存在である。

 この件でさすがに退場したかと思われたが、仙水編で美食家の巻原定男の人格を乗っ取って再登場。品性のなさは変わらず、対戦相手の蔵馬を挑発。最終的には邪念樹を植えつけられて、永遠に蔵馬の幻覚と戦い続けることとなった。このとき蔵馬が発した「お前は死にすら値しない」は『幽白』を代表する名ゼリフの1つである。

■垂金権造

 霊界探偵編に登場した、拝金主義の宝石商。盛り上がった頭頂部にたらこ唇、たるんだ頬が特徴のでっぷり太った男性。幽助から「妖怪よりも妖怪みてーなヤローだな」と言われるほど、人間離れした容姿をしている。その外見以上に中身のほうが腐っており、氷女の涙が結晶化した「氷泪石」で金儲けをするために雪菜を監禁。目の前で野鳥を惨殺したり、肉体的苦痛を与えたりした極悪非道な人物だ。

 戸愚呂兄弟やその配下の妖怪の雇い主だったが、賭博組織のB・B・Cとの賭けに負けて全財産を喪失。「生命も金で買ってみせる」と豪語していたのに、最終的には戸愚呂弟に頭部を蹴り飛ばされて死亡した。

 結果として、戸愚呂弟の「あんたきっといい死に方できないね」という予言は的中したことになる。5年間も雪菜を拷問し、それで得た大金で飛躍的にのし上がったことを考えると、当然の報いなのかもしれない。

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