■呂屠

 暗黒武術会編で浦飯チームの一回戦の相手となった、六遊怪チームの次鋒として登場。中指と手の甲を鎌状の武器に変化させて戦う、短髪・細目・ジャケット姿の妖怪である。戦闘能力は低いが情報収集に長けており、使い魔を使役する能力の持ち主。

 蔵馬に背後から手刀を当てられそうになった瞬間、「あんたの母親の命はあずかってるぜ」と蔵馬(南野秀一)の母親である志保利を人質にとって脅迫。使い魔に志保利を殺す指令を送るスイッチを盾にしながら、無抵抗の蔵馬を執拗にいたぶった。

 調子に乗ったせいでシマネキ草の種を植えこまれたことに気づかず、最終的には怒った蔵馬の「死ね」という言葉と同時に急成長したシマネキ草に体を食い破られて死亡。蔵馬に「皮肉だね。悪党の血の方がきれいな花がさく……」と言わしめた。

 散々卑怯な行為をしたにもかかわらず、自分がやられそうになった瞬間命乞いするなど、典型的な小心者のかませ犬キャラである。

■神谷実

 仙水編で登場した、蟲寄市にある大凶病院勤務の外科医。見た目は黒髪に眼鏡、スーツに白衣をまとった頭が良さそうな男性。しかし仙水ファミリーの一員で、幽助に正体がバレて追い詰められたとたん、病院内の人間すべてに殺人ウイルスを感染させ、皆殺しを画策。看護師を人質にとって逃げようとしたが、激怒した幽助に敗れて死亡。しかし、幻海の霊気を用いた電気ショックにより復活した。

 幽助たちが苦戦を強いられるほど、仙水ファミリーの中では最強クラスの能力者で、本性は医師でありながら人類滅亡を求める凶悪キャラ。蘇生後は殺人未遂罪でそのまま警察に逮捕されたが、魔界トンネルが完全に開く直前に拘置所を脱獄した。

 ただ、神谷は『幽白』の残忍なゲスキャラにしては珍しく、事件後は改心したようである。能力を使って自分の顔を整形して逃走後、心霊道場を設立。訪れた患者を治療して救う毎日を送っている様子。

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