『こち亀』に『進撃の巨人』『スラムダンク』も! 読者が選んだ「画力の変化に最も驚いた漫画家」ランキングBEST10の画像
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 漫画の連載作品では初期と後期でガラリと絵柄が変わることは珍しくない。最終回を迎えた作品をイチから読み直して、キャラの描き方の違いに驚いた経験は漫画ファンなら誰しもあるのではないだろうか。長期作品になればなるほどこの傾向が強く、連載中の漫画家の日々の研究が画力に反映されていったということに他ならない。

 そこで今回は、10代から40代の男女300人にアンケート調査を行い「初期と後期の画力の変化に驚いた漫画」を1つずつ挙げてもらった。さまざまな作品に票が寄せられた中、特に意見の集中した上位の漫画をコメントつきで紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■スピード感と迫力!アクションシーンのすごさは初期から

 まず全体の9.0%の票を集めて第3位に選ばれたのは、2009年から2021年まで『別冊少年マガジン』で連載された諫山創氏のデビュー作『進撃の巨人』(講談社)。アニメ化や映画化も果たした人気作で、人類対巨人のストーリーが描かれ、あっけなく人が戦死する無慈悲な世界観が話題となった。

 絵柄について読者の間でたびたび議論が起こっていた同作。連載中からさまざまな意見が散見されたが、ファンに共通して絶賛されていたのは「漫画としての読み応え」で、特にアクションシーンのスピード感と迫力は初期から高く評価されていた。連載後期に入ってからは影や線の描き込みが増え、表情やキャラの描き分けに幅が出た印象が強い。最終的には、もともと持っていた迫力にさらなるすごみが加わり、多くの人に愛される魅力的な作品につながったといえる。

 今回のアンケートでも「迫力がすごい」という人のコメントが多く、「初期の頃の絵柄も味わい深くて好きですが、後期の絵の迫力がすごい」(37歳・男性)、「構図がどんどんすごくなっていって驚いた」(29歳・女性)、「初めて第1話を読んだときの衝撃はすごかった。それに比べると最終巻はめちゃくちゃ絵がうまくなったと思います」(40歳・男性)といった声が寄せられた。

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