吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』では、鬼殺隊と鬼たちの死闘など、生死を賭けた多くの勝負が描かれている。現在放送中のアニメ『遊郭編』では上弦の鬼である墜鬼と炭治郎らの戦いが描かれており、懸命に戦うキャラクターたちによる名シーンや名言の数々に心打たれた人も多いのではないだろうか。
そこで今回は『鬼滅の刃』全23巻の中で描かれたバトルの中で「もっとも心に残った名勝負は?」というアンケート調査をサイト上で実施。10代から70代までの計659名の回答を集計し、「名勝負」として上位に上がったものを寄せられたコメントとともにランキング形式で発表したい。
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記事では現在放送中のアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』以降の内容にも触れています。原作漫画未読の方はご注意ください。
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■熾烈さを増していった『鬼滅の刃』の戦い
まず11.4%の支持率で第3位となったのは、不死川実弥&悲鳴嶼行冥&時透無一郎&不死川玄弥VS上弦の壱・黒死牟との戦い。
これはコミックス19巻から20巻で描かれた戦いで、上弦の鬼の中でも圧倒的な強さを誇る黒死牟に剣士4人で挑むという、息つく暇もない死闘。この戦いでは黒死牟の子孫で最年少の柱である時透と、実弥の弟で炭治郎の同期である玄弥が命を落としてしまう。「弱い」と自認する2人の必死の戦いぶりや、弟を思う実弥の悲しさが胸を打つバトルだ。
選んだ人からは「実弥が致命傷を受けながら気を失ってまで戦い抜いた後の玄弥との別れが一番泣いた。思い出しただけでも涙が出てくる」(47歳・女性)、「圧倒的強さの上弦の壱に対して、みんなが命を削りながら戦うさまが涙なくして読めない」(49歳・女性)、「無一郎と玄弥の仲間を守りたい気持ちに感動しました」(44歳・女性)、「上弦の壱の座にふさわしい威厳と強さ。 種類豊富かつカッコいい月の呼吸にシビれました」(21歳・男性)、「4人同時に戦ってる中でも1人1人がちゃんと描写されていた。そんな4人の怒涛の攻撃もさばいて戦う黒死牟もすごかった」(36歳・男性)というコメントが寄せられた。黒死牟の強さに絶望し、鬼殺隊たちの生きざまに心を打たれたという人が多かったようだ。