■採用基準がユルすぎる?

 巨大犯罪グループとして世界中で暗躍しながら、多数の諜報員の潜入を許しているのが、『名探偵コナン』に登場する悪の組織、いわゆる「黒の組織」です。

 この組織の幹部はお酒やカクテルの名前をコードネームにしていて、ジンやウォッカ、ベルモットなどのキャラはたびたび作中に登場するので、名前を聞いたことがある人も多いことでしょう。

 しかし、そんなコードネーム持ちの幹部になるまで信頼を勝ち取った“潜入捜査官”もかなりいました。バーボン(降谷零/安室透・公安)、ライ(赤井秀一・FBI)、キール(本堂瑛海/水無怜奈・CIA)、スコッチ(諸伏景光・公安)などが有名どころです。

 ほかにもイギリスのMI6、アメリカのCSIS、ドイツのBNDなどの諜報員も、黒の組織に潜入しています。

 中には正体がバレて殺されたり、自ら命を絶った諜報員もいましたが、世界的な諜報機関の捜査員が黒の組織のかなり中枢まで入りこんでいたのは事実です。

 こんなにセキュリティの甘い犯罪組織って大丈夫なのか……とも思いますが、これだけいろんな諜報機関に内部を探られながら、いまだに核心的な情報がつかめていないところは、逆にちょっと不気味ですね。

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