ガンダム“史上最高のニュータイプ”カミーユ・ビダンに匹敵!? 卓越した技量と素質を兼ね備えた「最強パイロット候補」パプテマス・シロッコの凄さとは?の画像
『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』DVDパッケージより

 宇宙世紀の『ガンダム』作品において、もっとも優秀なパイロット候補として一番に名前が挙がるのはアムロ・レイでしょう。そして、もっともニュータイプとしての資質が高いとされるカミーユ・ビダンも最強候補に挙がります。実際、テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』の第18話で、ミライが「(カミーユは)アムロのような子?」と問いかけた際、アムロは「いや、違いますね」「でも僕よりずっと見込みがある」と答えていました。

「カミーユが最高のニュータイプ能力者」という設定は、過去に富野由悠季監督も関連書籍の中で言及していますし、サンライズが運営するガンダム情報の公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」でも、カミーユを「感受性が強く最高のニュータイプ」と解説しています。

 このようにカミーユが「最高のニュータイプ」というのは、ほぼ公式見解と言えそうですが、そんなカミーユとの比較で浮上してくるのが、ひとりの“最強パイロット候補”です。

■ネタにされがちな逸材

 それは『機動戦士Zガンダム』に登場したパプテマス・シロッコ。彼の場合『Zガンダム』最終話での壮絶な死に様が話題になり、ネタキャラのように扱われることもありますが、掛け値なしに優秀なパイロットだったのは疑う余地がありません。

 なぜ敗れたシロッコがカミーユに匹敵するニュータイプなのか……。それはテレビアニメの最終話を見れば分かります。絶命する間際にシロッコは「貴様の心も一緒に連れていく」とつぶやき、カミーユの精神に多大なダメージを与えました。

 これはカミーユの持つニュータイプ能力……高すぎる感受性がもたらした悲劇かもしれませんが、シロッコの“最期の攻撃”により、カミーユが精神疾患を発症したことは事実。結果的に両ニュータイプともに戦闘不能に陥ったという意味においては痛み分けと言えなくもないでしょう(劇場版のラストでは結果が異なりますが……)。

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