ライブ配信サイトのTwitch(ツイッチ)では、2021年12月26日から31日にかけてゲームイベント「RTA in JAPAN Winter 2021」が開催された。“RTA”とはリアルタイムアタックのことで、現実時間を基準にゲームクリアまでのタイムを競う遊び方を指す。最速クリアを目指すという特殊なルールのもと、出場選手たちはRTA用のさまざまなテクニックを披露し、今大会でもその様子が大きな話題となった。
本記事では、そんな「RTA in JAPAN Winter 2021」で行われた種目の中で、とくにオススメの任天堂のタイトルをピックアップ。大会未視聴の方に向けて、要チェックなビッグタイトルを紹介しよう。
■目隠しプレイが話題を呼んだ『スーパーマリオ64』
NINTENDO64の3Dアクションの傑作『スーパーマリオ64』(1996年/任天堂)を、目隠しした状態でプレイするという種目だ。
出場者のBubzia氏は、アイマスクで目を隠した状態で挑戦。ゲーム中に流れる音と、これまでの練習で頭に焼きつけた記憶を頼りに、各ステージをクリアすると得られる“スター”を70枚集めるという内容である。
ゲーム画面がまったく見えないにもかかわらず、順調にステージを攻略していくBubzia氏のプレイぶりは圧巻。そんな彼がどのようなことを意識してプレイしているかを、解説者の宇佐美まさむね氏が的確に説明してくれるのもポイントだ。
■世界一のプレイヤーが魅せた『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』
レア社が1996年にスーパーファミコンで発売したアクションゲーム『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』を、達成率105%でクリアする種目。通常『スーパードンキーコング3』の達成度は103%が上限だが、本作の裏技で“TUFST”というコードを入力したセーブデータでクリアした場合に限り、達成率の上限が2%増えて105%になる。
だが、このコードを入力すると、各ステージに存在するはずの「コンティニューバレル」と「DKバレル」が一切出現しない。コンティニューバレルがないため、やり直す場合はそのステージの最初まで戻され、DKバレルを使った復活もできないのでライフは実質1つのみ。かなり厳しい制約がついた、ハードモードのような位置づけである。
出場者のすいまい氏は、本種目の世界記録保持者でもある。世界1位を獲った卓越した操作技術はもちろん、0.016秒しか成功猶予のない高難度の技を次々決めていく様子は必見だ。