『鬼滅の刃』遊郭の街並み、宇髄の嫁たち、過酷なバトル…いよいよ開始「遊郭編」アニメに期待する演出は?の画像
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 11月28日、アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』が最終回を迎え、煉獄杏寿郎の有終の美ともいえる気高い生きざまがお茶の間に放送された。12月5日からは、遊郭を舞台に上弦の陸との激しい戦闘が繰り広げられる「遊郭編」がいよいよスタートする。

 2019年に放送された物語の序章を描くテレビアニメ第1期『竈門炭治郎 立志編』では、那田蜘蛛山での戦いで炭治郎が初めてヒノカミ神楽を使った第19話「ヒノカミ」が神回と話題に。炎のエフェクトをまとった炭治郎の刃と鬼である累との美麗なアクションシーンや、中川奈美の歌う特殊エンディング曲「竈門炭治郎のうた」への導入が多くの視聴者を感動の渦へ巻き込んだ。

 そして『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、煉獄の炎のごとく赤い太刀筋と猗窩座の青い拳がぶつかり合う激しいバトルや、煉獄の名言の数々、炭治郎らが夜明けを迎えるシーンの映像美が話題に。スタッフの手腕が光る『鬼滅の刃』の世界観に魅せられたファンならば、「遊郭編」でのアニメならではの演出に期待が膨らむのも当然のことだろう。

 そこで今回は「遊郭編」のアニメで特に注目すべき「期待の高まる演出」について紹介したい。

 アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』最終話で放送された予告PV第2弾では、まずはじめにCGを駆使した遊郭の室内や街並みが映された。ふすまに描かれた鯉の模様や、バラ、牡丹などの花の模様はどれも華美なものばかり。一目見ただけでここが高級な遊郭だと分かる。予告PVの映像だけで、背景の細かなところまで手を抜いていないスタッフ陣のこだわりと同作にかける本気度がかいま見えた。

 というわけで、1つ目の注目ポイントは華やかな遊郭の街並み。アニメの本筋のストーリーだけでなく、大正時代の遊郭の空気感を楽しめることができそうだ。

 また、遊郭は夜に営業するものなので今回のシリーズでは夜の場面がメインとなるはず。必然的に画面全体が暗くなることが想像されるが、そこをどうやって華やかな絵作りにするかにも期待が膨らむ。

 2つ目の注目ポイントは、音柱・宇髄天元の3人の嫁たち。今回の予告PVで初めてその姿がお目見えした彼女らは、気が強く怒りっぽい性格のまきを、真面目で優しくみんなのまとめ役の雛鶴、緊張感がなく泣いてばかりの気弱な須磨と、個性的な顔ぶれがそろっている。

 彼女らを演じる声優はまだ発表されていないが、これまで登場シーンがわずかな役どころのキャラにも有名声優が起用されてきた『鬼滅の刃』。今回も人気の女性声優をあててくることは容易に想像できる。彼女らのキャットファイトは「遊郭編」の見どころのひとつとなるだろう。

「遊郭編」では全体的にシリアスなストーリー展開が続くため、期待の新キャラクターとして、彼女らが物語の清涼剤と癒し要素になってくれることを願う。

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