『鬼滅の刃』座談会、ファン女性に聞いてみた「遊郭編以降のアニメで期待するところ」は?(1)の画像
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 コミックス累計発行部数が1億5000万部を超える吾峠呼世晴氏による大ヒット漫画『鬼滅の刃』(集英社)。2020年5月の『週刊少年ジャンプ』での連載終了後、同年10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が邦画の歴代興行収入の記録を更新。10月10日より、劇場版の内容に約70カットの新作映像と新規BGMを追加したテレビアニメ「無限列車編」が開始され、11月28日放送の第7話でいよいよラストを迎える。

 12月5日のアニメ「遊郭編」の放送開始をひかえ、ますます盛り上がっている同作。そこで今回はふだんの生活の中でも鬼滅ブームを感じるというアニメ好きの女性5人と座談会を行い、『鬼滅の刃』に関してのファンの声を聞いてみた。

 今回話を聞いたのは、『週刊少年ジャンプ』の連載開始時からのファンだという古参読者のAさんとTさん、アニメのリアルタイム視聴をきっかけに今では原作漫画やファンブックを集めるなど同作を追っているというMさん、家族やSNSでの評判をきっかけにアニメ視聴を始めたというIさんとYさんの5名。

『鬼滅の刃』は、もともと原作連載時よりも、2019年にufotabeleによって制作されたアニメ化をきっかけに、大ヒットにつながった作品である。それもアニメが深夜に放送されていたリアルタイムではなく、全話放送終了後の配信サービスによって一躍ブームとなった。その背景にはコロナ禍による「おうち時間」が増えたことや、子どもたちが同作を視聴し話題となったことがあげられる。

 老若男女に分かりやすいストーリー展開と兄弟愛をテーマに据えた点が評価され、アニメでは派手なアクションシーンや映像の美しさも話題に。SNSなどでの感想をたどると、淡々とストーリーが展開されていく原作漫画より、アニメのほうが「分かりやすい」という声も見られる。アニメで技の動きやキャラ関係を把握したあとで、あらためてコミックスを読み直し『ジャンプ』での連載を追いかけたという人も多いのではないだろうか。

 座談会のメンバーに、原作では刺さらなかったがアニメでの演出がよかったシーンについて聞いてみた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4