■タマゴから新たなポケモンが生まれる
前作ではニドランにしか性別の区別はなかったですが、本作から「オス・メス」の性別が存在するようになったのもポイント。ポケモンがタマゴを産むようになり、ピカチュウのタマゴからピチューが生まれるなど、新たなポケモンと出会えるようになりました。初代から人気だったピカチュウが、実はすでに進化した姿だったと知ったときの衝撃は、今でも鮮明に覚えています。
さらに親ポケモンの技を引き継ぐタマゴ技も登場しました。野生で捕まえたときには覚えないような技を覚えてくれるので、よりポケモンの個性を出せるように。友だちと通信対戦をしているときに、予想外の技が飛んできて、驚かされたこともありました。
■クリア後にカントー地方も冒険できる
ポケモン金銀を語るうえで欠かせないのは、ポケモンリーグ殿堂入り後に前作の舞台であるカントー地方を丸っと冒険できるようになることでしょう。舞台は『赤緑』から3年が経過しており、懐かしのカントー地方もそのままではありません。怖かったシオンタウンのBGMが明るくなっていたり、逆に大都市・タマムシシティに環境汚染が進んでコイキングなどが住んでいた池にベトベターが出現するようになっていたりなど、3年間の変化が細かい部分に数えきれないほど配置されています。
トキワの森が質素になっていたり、サファリパークが閉鎖されていたりと残念な部分もありましたが、大人になった今振り返るとゲームカセットの容量が少ない当時に2つの地方を行き来することを実現したのはとにかくすごい。エンディング後のおまけとして、あまりにもボリュームがでかすぎます。
ポケモン金銀の感動ポイントを振り返ってみると、色違いやタマゴ、曜日と時間の概念など、今のポケモンには欠かせない要素ばかり。今のポケモンにつながる、記念すべき作品ともいえるのです。