■「美女と野獣」実弥とカナエの恋心
最後は、風柱の不死川実弥と、作中では既に故人として登場した胡蝶カナエ。
コミックス19巻では柱になって間もない不死川がお館様に食ってかかり、当時柱だったカナエがそれを心配する回想シーンがあり、コミックスの余白では「どうしてあんなふうに言うの? 悲しいわ」とカナエが不死川を諫める様子もあった。
さらに小説3巻『風の道しるべ』では任務で負傷した不死川をカナエが優しく手当てし、不死川が赤面するというシーンも。公式ファンブックでは、岩柱の悲鳴嶼行冥が不死川の気持ちに気づいているらしく、彼の印象について「カナエが好きらしい」と暴露する設定も明かされていた。
カナエの死後も、不死川はことあるごとにカナエの妹であるしのぶを気にかけていたようだ。進展こそなかったが、不死川の心には優しいカナエにほのかな恋心があったようだ。
なお、作中でも比較的会話の多いしのぶと水柱の冨岡義勇には恋愛の関係はないらしい。ファンブックではまたしても悲鳴嶼が、「(しのぶは)冨岡と話すのが楽しそう」「(冨岡は)胡蝶と話すのが楽しいらしい」と語っているが、あくまで会話を楽しむ関係のようだ。もっとも、笑顔で冨岡をイジるしのぶの方が一枚上手のようだが。
『鬼滅の刃』で描かれた意外な恋愛関係の数々。あなたは連載中にこのフラグに気づいただろうか。