9月25日に地上波で映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が初放送されると、SNSでは関連ワードが軒並みトレンド入り。10月10日からは前日譚を加えたテレビアニメ『鬼滅の刃』無限列車編が全7話で放送されることも決定しており、再度の盛り上がりを見せている。
主人公・竈門炭治郎らが乗客たちが次々と行方不明になっているという列車に乗り込み、“下弦の壱”の鬼・魘夢(えんむ)と、その後にあらわれた“上弦の参”の猗窩座(あかざ)らと死闘を繰り広げる無限列車編。大迫力のアクションもさることながら、名セリフが多いことでも知られる『鬼滅の刃』。
無限列車編では、公開前のキービジュアルにもキャッチコピーで使用された「心を燃やせ」など、キーパーソンとなる炎柱・煉獄杏寿郎によるセリフが話題となったが、同作には煉獄のもの以外にも胸を打つ名言・名セリフが飛び出す。
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下記記事では「無限列車編」についてのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
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■家族を思う、炭治郎の痛々しいほどの叫び
まずは主人公・竈門炭治郎の名セリフから。主人公だけに、全編を通して活躍する彼からはハッとするようなセリフも多く飛び出すが、中でも彼の家族想いの性格がよく表れているのが下記のセリフだ。
列車の上で下弦の壱・魘夢と戦い、左手の口から発せられる言葉を聞いた者を強制的に眠りにつかせる血鬼術「強制昏倒催眠の囁き」をうける炭治郎。夢の中では、愛する家族が家の中で血まみれになっており、口々に炭治郎を責め立てる。「なんで助けてくれなかったの」「アンタが死ねば良かったのに」などと言う家族に対して、炭治郎は心を折られることなく、むしろ魘夢へ怒りを爆発させる。
「言うはずがないだろうそんなことを 俺の家族が!」「俺の家族を侮辱するな!」と叫び魘夢との激しいアクションを展開。ついに魘夢の首をはねる。愛と信頼に満ちた家族関係だからこそ夢に惑わされずに戦うことができた、炭治郎のけなげさが表れた名シーンだ。