■理解不能な理由で部下を粛清する恐怖
“死神最強”と言われた護廷十三隊の総隊長、山本元柳斎重國をも殺害した、作中でも最強クラスの敵が「ユーハバッハ」。滅却師によって組織された「見えざる帝国」の皇帝に君臨する男だ。
このユーハバッハは初登場時からいきなり衝撃的な行動を見せる。ユーハバッハの部下たちが任務から戻ると、その中のイーバーンとリューダースが軽い口論になる。それを聞いていたユーハバッハは、唐突にリューダースの右腕を切断すると「何度言えば解るのだ御前達は」「私の前で争うな」の言葉で済ませた。
右腕を失い、大量出血に苦しむリューダースに対し、ユーハバッハは「座らぬのなら脚は要らぬか」と足まで奪おうとしたが、これはなんとか許される。その後、状況報告を行うリューダースが戦いの準備に5日必要だと発言すると、この提案がユーハバッハの気に障ったようで、即座にリューダースは爆殺された。
そしてユーハバッハは、最初にリューダースと口論になったイーバーンに対しては「黒崎一護の足止めとしては充分だった」と任務の内容を称賛する。しかし、突然「お前の役目は終わりだ」「平和への礎となるが良い」などと言い出し、結局イーバーンも殺害されてしまう。
あまりにもよく分からないささい(?)なことで部下を次々と殺していったユーハバッハ。敵味方関係なく、意味不明な理由で躊躇なく殺すのが本当に恐ろしかった……。