漫画やアニメに登場する、さまざまな「職業」に憧れた経験は誰にでもあるはず。ふだん生活している世界とは違う、キラキラした大人の世界で懸命に働くキャラたちの姿にドキドキしたことだろう。
そこで今回は、30代から40代の女性200人を対象に「漫画&アニメの影響で憧れたお仕事」についてアンケート調査を行った。憧れた具体的な職業名を、そのきっかけとなった作品タイトルとともにランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■少女漫画に多い「女優」キャラ
第3位は、8.0%の人が憧れたという「女優」。
女優という職業に憧れたきっかけになった作品タイトルにはばらつきが見られた。中でも多かったのが、30代後半から40代前半の女性に支持された、『りぼん』連載の吉住渉氏による『ハンサムな彼女』(集英社)を読んで、という声。同作は女優業と学業の両立を図る主人公の純情な恋愛を描いた物語だ。
また、40代後半の女性からは、安達祐実主演のドラマも大ヒットした美内すずえ氏の『ガラスの仮面』(白泉社)の名前が多くあがった。同作では底知れぬ演技への才能を持つ北島マヤが大女優を目指し奮闘する様子が描かれる。
ほか、小学生の子役の主人公が活躍する姿を描きながらも複雑な人間関係の描写に定評のある小花美穂氏による『こどものおもちゃ』(集英社)を読んで興味を持ったという声も。ひたむきに努力する主人公の姿に感銘を受けたという人が多いようだ。
僅差で第2位(8.5%)となったのは「獣医」だった。
獣医という職業を選んだほとんどの人から、1987年から1993年に『花とゆめ』(白泉社)で連載されていた佐々木倫子氏の『動物のお医者さん』のタイトルがあがった。同作は北海道にある大学の獣医学部を舞台に、獣医師を目指す学生の日常がコメディタッチで描かれている。漫画の中では動物たちはみなリアルに描かれ、明朝体のレタリングで動物のセリフが書かれるという変わった演出も人気に。主人公の飼い犬であるチョビの影響で、世間にシベリアンハスキーブームも起きた。