■ムーディもいつの間にか好きになっていた久美ちゃん
そして、第1位はこちら…「南葛マネージャー中沢早苗と杉本久美ちゃん」です。
「翼くーん!今日も燃えてるかーい!」
「ありがとう俺、燃えてるよ!」
初期のキャプテン翼アニメエンディングテーマは早苗と翼のやりとりから始まります。これぐらいつきあいの長い主役とヒロインの2人ですが、中学2年生になると新マネージャーとして久美ちゃんが間に割って入ります。早苗と同様に、翼に一目惚れする久美ちゃん。自分の気持ちを翼に伝えることをしない早苗に対して、グイグイ翼にアタックする久美ちゃん。
当初、私もこのグイグイ久美ちゃんがあまり好きではありませんでした。ですが、彼女のまっすぐに気持ちを伝える姿や、どんどん辞めていく一年生マネージャーたちの中で唯一残ったタフさ、「マネージャーの仕事はハタから見るより楽じゃない。よっぽどサッカーが好きじゃないとつとまらないのよね」と、早苗が讃えるほど一生懸命な姿を見て、いつしか久美ちゃんの恋が実ることを応援する自分がいました。
そしてついに久美ちゃんは翼に告白することになります。告白する前に自分を奮い立たせて告白しますが、翼の心には早苗がいる、そのことは分かっているのに自分の気持ちを伝えることが止められない。いつの間にか久美ちゃんというキャラクターが大好きになっていました。この存在感で「キャプテン翼のトランプ」のハートの6に選ばれたことは、言うまでもありません。
久美ちゃんに背中を押された翼は、このあと早苗に向き合っていくことになります。自らを犠牲にして主役の恋を後押しするという、石崎くんの顔面ブロック並に泥臭いプレーをしてくれた久美ちゃんは、最高のマネージャーでしょう。
こんなにしっかり恋を描いていたのか!と、思った方もいるかもしれません。ただ、終盤のキャプテン翼には、翼くんに「神田」という早苗をめぐって決闘までするライバルが現れる、激アツ恋愛バトルが繰り広げられるので、気になった方は読み返してください!!