７月９日より公開が開始され、コロナ禍にもかかわらず大ヒットを記録した映画『東京リベンジャーズ』。原作は２０１７年から『週刊少年マガジン』（講談社）で連載がスタートし、既に２３巻まで刊行されている和久井健氏による人気コミックで、今年４月からはＴＶアニメも放送されている。
映画版では北村匠海が演じるさえないフリーターの主人公・花垣武道（たけみち）が高校時代にタイムリープし、自分や周囲の人生を狂わせた過去に立ち向かっていくストーリーだ。「ヤンキー×タイムリープ」というコンセプトの斬新さはもちろん、ダメダメな主人公・武道が運命を変えるため自らの人生を賭けるひたむきな姿や、その中心となる暴走族「東京卍會」（通称トーマン）のメンバーたちの男気あふれる人間模様が共感を呼んでいる。
中でも人気なのがトーマンの総長である無敵のマイキーこと佐野万次郎と、副総長を務めるドラケンこと龍宮寺堅の２人。小柄で一見穏やかそうながら喧嘩となれば無敵を誇るマイキーと、長身でそり上げた側頭部に入れた龍のタトゥーがトレードマークのドラケンは、それぞれタイプの異なる「強さ」を体現した存在だ。
日本独特の文化であるヤンキー＝不良をテーマにした漫画は根強い人気があり数多くの作品が世に出されてきたが、こうした「最強コンビ」はある意味定番のフォーマットで、『東京リベンジャーズ』もその伝統を受け継いでいる作品といえるだろう。そこで今回は、過去の名作不良漫画から代表的な「最強コンビ」を振り返ってみたい。
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