■ビデオから現れた恋愛禁止の不思議な少女

 そして第1位(17.3%)となったのは、1989年から1992年に連載された桂正和氏による『電影少女』。

 主人公の高校生・弄内洋太は、クラスメイトの早川もえみに恋をしていたが、ある日、謎のビデオショップ「GOKURAKU」で借りたビデオテープから出現した「ビデオガール」の天野あいに心ひかれていく。

 それまでの少年誌の恋愛漫画とは違い、とことんまでリアルさが追求された作風で、服のシワひとつまでこだわった作画が人気に。また「コバンザメ」など激しいスキンシップシーンも多く、ドキドキさせられたという読者は少なくないはず。

 今回寄せられた票では、「それまでにない凄い画力だと感動した」(40歳・男性)、「女性キャラがとにかく魅力的。ドキドキしすぎて中学生のころは親の前で絶対読めなかった」(43歳・男性)、「柔らかそうな肌の質感までリアルに伝わってくる描写。桂先生は天才だと思います」(36歳・男性)といったファンそれぞれの思い出深い声があった。

 4位以下には『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』『地獄先生ぬ~べ~』『まじかる☆タルるートくん』などがランクイン。いずれも過激なシーンが思い浮かぶ、往年の名作たちだ。思春期の読者を大いに刺激したこれらの作品たち。数十年がたった今もその魅力が色あせていないのは言うまでもない。

「読むのが恥ずかしかったジャンプ漫画」ランキング、4位以下の結果については次ページで引き続きご覧ください。

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