吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』で描かれた「キャラの悲しい過去」に関するアンケート調査を10代から40代の男女300名を対象に実施。「最も泣ける・悲しい過去を持つと思う人物は?」という設問に名前の挙がったキャラについて、第4位から10位までの結果をランキング形式で発表。回答者がそのキャラクターを選んだ理由もあわせて紹介する。
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(以下、原作ラストまでのネタバレを含みます。未読の方はご注意ください)
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■第10位 不死川実弥(3.3%)
不死川実弥と玄弥の兄弟は幼い頃、母親が鬼化。他の兄弟が一瞬にして母に殺されてしまい、実弥は唯一生き残った玄弥を守るために母親をその手にかけた。しかし錯乱した玄弥は母を殺した兄を激しく責め立て、そこから生じた因縁は玄弥が鬼殺隊になった後も続いた。
悲しい運命をたどった兄・実弥を選んだ人からは「鬼になったとはいえ自分の母親を殺すのはとてもつらいことだから」(36歳・女性)、「弟を守るために母親を殺すというのが重い」(37歳・男性)と業を背負ってしまった彼への同情コメントが集まった。
■第8位 悲鳴嶼行冥(3.7%)
赤ん坊の頃に高熱を出して失明した悲鳴嶼は、大人になってからは寺で孤児を引き取って暮らしていた。ある日言いつけを守らなかった子どもの隙をついてお堂に鬼が侵入し、子どもたちはことごとく惨殺。生き残った子を守るために素手で戦った悲鳴嶼だったが、錯乱した子どもにより殺人の濡れ衣を着せられ死刑囚となってしまう。
あまりにも重い過去に「裏切られ、ぬれぎぬを着せられてさんざんだから」(35歳・男性)、「みんなのためにいつも涙を流し祈りながらも過酷な訓練をさせる、その背景が悲しい」(47歳・女性)というコメントが集まった。
■同率 第8位 累(3.7%)
那田蜘蛛山編に登場した下弦の伍・累。生まれつき体が弱かった累は無惨によって鬼になり、人を食べなければ生きられない体となる。それを知った両親が累とともに無理心中をしようとするが、累は逆上してその両親を殺害してしまった。
親の本当の愛に気づかず、鬼になった後も家族ごっこを繰り返していた累には「生きることを許されなかった運命に悲しみを抱いた」(38歳・男性)、「お父さんとお母さんの愛が泣けた」(34歳・女性)、「鬼の存在の悲しさを知った印象的なキャラクターです」(38歳・女性)という声が寄せられた。