■「鼻毛」から「植物」までジャンプ漫画の戦い方は多種多様
続いて第2位(12.3%)に選ばれたのは『ボボボーボ・ボーボボ』のボーボボ。澤井啓夫氏によるギャグ漫画で、2001年から2005年、2006年から2007年にかけて連載された同作の主人公・ボーボボ。金髪のアフロヘアーにサングラスをかけている27歳の男性で、彼の武器は自身の「鼻毛」だ。ボーボボは鼻毛を自由自在に伸ばしムチのように扱うことで敵を攻撃する『ジャンプ』史上類を見ない拳法(鼻毛真拳)を使う。
「ハジケ」など独自の世界観とナンセンスで勢いのあるギャグをさく裂させる同作。ボーボボを選んだ人からは「鼻毛まで武器にしてしまう最強格闘センス」(35歳・男性)、「鼻毛が武器になるとは思わなかった」(25歳・男性)、「すべて勢いに持っていかれる」(35歳・男性)、「インパクト勝ちです!」(34歳・男性)というコメントが寄せられた。なお同作にはオナラで戦うキャラクターなども登場する。
そして堂々の第1位になったのは、15.7%の人に選ばれた『幽☆遊☆白書』の蔵馬だった。
1990年から1994年まで連載されていた冨樫義博氏による同作はこれまでにアニメ化や2.5次元舞台化がされ、今後Netflixでの実写シリーズ化も控えている大ヒット作。その中でも蔵馬と飛影は女性人気が極めて高い作中屈指のイケメンキャラクターだ。
元盗賊の妖狐である蔵馬の武器は、妖力で操る植物。中でももっとも読者に印象深いのはバラを変化させたムチである薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)だろう。ムチには無数のトゲがついており、蔵馬はこれを手足のように自在に扱って華麗に戦う。
この他にも蔵馬は花びらが敵を包み込んで攻撃する「風華円舞陣(ふうかえんぶじん)」などの技を持ち、シマネキ草や食妖植物など魔界の植物も巧みに扱う。「皮肉だね、悪党の血の方がきれいな花が咲く」「お前は『死』にすら値しない」など、勝利の際のセリフもカッコよく、多くの読者を夢中にさせた。
蔵馬を選んだ人からは「あの見た目で強いというのが最高」(44歳・男性)、「変わった武器といえば、蔵馬でしょう!」(40歳・男性)、「あんなにムチが似合うキャラはほかにいない」(30歳・男性)、「戦いながらバラがハラリと舞う画が良いです」(20歳・男性)というコメントが寄せられた。美しいキャラクターには美しい花が似合うということだろうか、華麗な戦闘スタイルが高く評価された。
4位以下にも、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが多くランクインした今回アンケート。変わった武器は、彼らの個性そのものを表現しているのかもしれない。