■悲しすぎた…読者を泣かせた猗窩座の過去
続く第2位(14.7%)は猗窩座(狛治)と恋雪の切ない愛。
「無限列車編」の後半で炎柱・煉獄杏寿郎の前に立ちはだかり、圧倒的な強さを見せつけてヒールとして読者に強い印象を残した猗窩座。話の展開から冷酷なキャラクターだと感じた人も多かったようだが、彼の持つ悲しい過去には涙せずにはいられなかったという人も多いだろう。
コミックス18巻で描かれた猗窩座の人間時代。その頃、狛治(はくじ)という名前だった猗窩座は、病気の父に薬を買うために犯罪行為を繰り返し罪人となり、そのせいで父は自殺をしてしまう。自暴自棄になった狛治だが、その後師範となる男性に出会い道場の門下生となり、彼の娘・恋雪と親密な関係となる。狛治自身も優しい人間に変わり始め、いよいよこれから幸せになれるというところだったが、隣の道場の生徒が彼らに嫉妬し師範と恋雪を毒殺。狛治は一瞬のうちに愛する者を、鬼ではなく人間の手によってすべて失ってしまったのだ。
猗窩座の過去は『鬼滅の刃』の中でも本誌連載中から「悲しすぎる」と話題に。選んだ人からは「とても悲しい過去だったから」(41歳・男性)、「人間だった頃の猗窩座の淡い恋が切ない。自分のせいで恋雪を亡くしてしまった悲しみが忘れられない」(33歳・女性)、「最後、彼をあちら側から引き戻した奥さんの声と、それに応えて滅んでいった姿が印象深い」(34歳・男性)というコメントが寄せられた。