ファン待望の劇場用作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が大ヒット中のガンダムシリーズ。この『閃光のハサウェイ』では世界中を巻きこんだ“シャアの反乱”のその後が描かれていますが、ガンダムシリーズにはそれに匹敵する大規模な戦いが多数描写されています。
こうした大きな戦いは、あらかじめ綿密に計画された「作戦」に沿って進められるものが多く、作戦の内容、作戦名などが印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、個人的に強く記憶に残っているガンダムシリーズの“5つの作戦”についてご紹介したいと思います。
■物語の始まりとなった無慈悲な作戦
まずは最初に紹介するのは、ガンダム作品を語るうえで外せない、すべての発端となったジオン公国軍による“コロニー落とし”を含む「ブリティッシュ作戦」。
とはいえ、このブリティッシュ作戦は、『機動戦士ガンダム』の放送時点では物語の背景設定の1つにすぎず、作戦の名称などもとくに決まっていなかったようです。そのため後付の要素が多く、作戦概要やその規模、及んだ被害なども関連書籍によってまちまちでした。ガンダムシリーズの作中でこの作戦名について言及されたのも『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』が最初でした。
コロニー落としのシーンは『機動戦士ガンダム』のオープニングをはじめ、いろんな場面で描かれていますが、その名称等が確定したのは「ずっとあと」というのは興味深い点かもしれません。ちなみに「ブリティッシュ作戦」という名称は、かつて多くの植民地(コロニー)を失って衰退した大英帝国(ブリテン)にちなんで命名されたそうです。
さらに言及しておくと、“コロニー落とし=ブリティッシュ作戦”というイメージが強いかもしれませんが、ガンダムシリーズでは何度もコロニー落とし(または小惑星落とし)作戦が敢行されています。