■30年たった今も色あせない90年代の名作たち

 続く第2位(16.0%)は『シティーハンター’91』。北条司氏の漫画が原作で、『シティーハンター’91』はテレビシリーズの最終作にあたる。内容は東京・新宿を拠点に活動する「始末屋」の冴羽リョウがさまざまな依頼を遂行するハードボイルド作品。夜の街を舞台に派手な銃撃戦やカーチェイス、大人っぽいロマンスが描かれる一方で「もっこり」などのコメディ要素もあり、広い世代からの支持を集めた。

 選んだ人からは「とにかく冴羽リョウがかっこいい。憧れの男です」(48歳・男性)、「あの時代独特の『ワルい』感じが好きだった」(43歳・女性)、「話が分かりやすくて好き」(45歳・女性)、「大人っぽい内容にドキドキ」(40歳・男性)、「銃の描き込みがすごい」(45歳・男性)、「掲示板にXYZ、とってもエモい」(40歳、男性)というコメントが集まった。

 そして、第1位に輝いたのは20.5%の人から選ばれた『ふしぎの海のナディア』。同作は1990年4月から1991年4月にかけてNHKで放送されたオリジナルアニメで、庵野秀明氏が総監督、貞本義行氏がキャラクターデザイン、音楽を鷺巣詩郎氏という、のちに『新世紀エヴァンゲリオン』を大ヒットさせるチームが制作に関わった人気作だ。

 内容は謎の宝石「ブルーウォーター」を持つおてんば少女・ナディアと発明好きの少年・ジャンを中心とした冒険物語。児童向け作品でありながら大人も楽しめる深みのある世界観が人気で、作中ではアメリカ艦隊からの攻撃によりナディアたちの乗る艦内に有毒ガスが発生し、大半の命を救うため船長が一部の乗組員を見殺しにするという子ども向けとは思えない「伝説のトラウマ回」も存在する。

 選んだ人からは「毎週金曜が楽しみだった」(40歳・女性)、「当時見ても楽しかったが、大人になってから見ても違った見方ができて面白い」(43歳・男性)、「深い!ところどころ『エヴァ』の系譜を感じる」(46歳・男性)、「ロマンのある話でワクワクした」(48歳・女性)というコメントが寄せられた。

 このほか4位以下には『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』『炎の闘球児 ドッジ弾平』『きんぎょ注意報!』などつい「懐かしい!」と声を上げてしまいそうな名作が多数ランクイン。今あらためて見てみると新しい発見があるかも?

「1991年の好きだったアニメ」ランキング4位以降の詳しい結果については次ページよりご覧ください。

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