6月11日に公開された映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、公開2週目にして興行収入10億円を突破。ガンダムシリーズの作品としては『逆襲のシャア』以来33年ぶりとなる興収10億円超えを記録した。
そんな宇宙世紀のガンダム作品の根強い人気ぶりを見ると、久々に劇場に足を運んだ往年のファンが多かったことも予想できる。そしてガンダムファンが集まれば、モビルスーツやパイロットの“最強論争”で盛り上がるのがお約束。
そこで今回は、宇宙世紀のガンダム作品に登場する“強化人間のパイロット”に焦点を当てて、自身が思う「最強パイロット」をリサーチ。30代から50代の300名のファンにアンケート調査を実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■「赤い彗星の再来」と言われたネオ・ジオンの首魁
第3位(9.3%)に支持されたのは、『機動戦士ガンダムUC』に登場した「フル・フロンタル」。“袖付き”と呼ばれる宇宙世紀0096年時のネオ・ジオンを率いた人物で、その正体は人工的に作られた強化人間だった。
フル・フロンタルは、一年戦争時のシャア・アズナブルと同じような仮面をつけ、赤い機体に搭乗していたことから「シャアの再来」と呼ばれることに。またメタ的な視点になるが、アニメ版のフル・フロンタルの声優を務めたのがシャアと同じ池田秀一氏で、「当たらなければどうということはない」などのシャアと同じセリフを発したことから、本物のシャアだと思わされた視聴者も多かったことだろう。
そんなフル・フロンタルの愛機はシナンジュ。かすめただけでモビルスーツが爆散するほどの高威力を誇るユニコーンガンダムのビームマグナムを華麗に回避。NT-Dのデストロイモードを発動させたユニコーンをも翻弄するなど、圧巻の操縦技術を見せつけた。