■何となく言いたくなる「強そうな響き」
続いて第2位となる10.7%の支持を集めたのは「メラゾーマ」。火の呪文「メラ系」の(ドラクエIIIの段階での)最上位呪文です。
燃える火をイメージした擬音を語源とするメラに、いかにも最上位といった雰囲気のある「ゾーマ」がくっついたこの呪文。『ドラクエIII』のラスボス・ゾーマとの関連性は不明ですが、単体の敵を対象にした最高の攻撃呪文にふさわしい、風格のある呪文名に聞こえますね。
メラゾーマという呪文自体、『ドラクエ』シリーズでボスが使用してくる呪文といった印象があり、そのいかにも強そうなイメージと語感が合致した結果、これだけの支持を集めたのかもしれません。
余談ですが『ドラクエ』をモチーフにした人気漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(原作・三条陸氏、漫画・稲田浩司氏、監修・堀井雄二氏)の中で、大魔王バーンが発した「今のはメラゾーマでは無い…メラだ…」というセリフも有名ですね。
■何が起こるか想定できないときに使いたい?
そして第1位(13.7%)に選ばれたのは「パルプンテ」でした。使用すると何が起こるかまったく分からない呪文「パルプンテ」は、そのランダム性の高い効果もさることながら、なんとなく言いたくなってしまう独特の語感を持つ呪文です。
パルプンテの効果には、良い効果と悪い効果の両方があり、どの効果が発動するかは完全にランダム。ときには「しかし何も起きなかった…」と不発の場合もあり、ギャンブル性の高い呪文という認識の方も多いことでしょう。
ちなみに「とてつもなくおそろしいものをよびだしてしまった!」という効果が発動すると、『ドラクエII』ではボスのハーゴンやシドーですら戦闘から逃げ出してしまうという驚きの効果がありました。
現実に理解不能な出来事が起こったときは「パルプンテ!」と唱えてみるのはいかがでしょうか。
今回のトップ10に入ったのは、どれもたしかに独特の響きが印象的な呪文ばかり。『ドラクエ』の呪文は、絶妙な擬音をうまく取り入れているものが多い点もどこか親しみが湧き、思わず口に出したくなる理由なのかもしれません。