■未知の生物からメカまで、想像力をかきたてられる鳥山氏の絵

 そして15.7%の人に選ばれて堂々の第1位になったのは、1980年連載開始の『Dr.スランプ』や1984年開始の『ドラゴンボール』で知られる鳥山明氏。

『ドラゴンボール』では大迫力のバトルシーンで読者をワクワクさせた鳥山氏だが、コミックス表紙や扉イラストでは、見たこともない未来のメカや未知の生物が登場するのが特徴。ドラゴンに乗った悟空や、一輪のバイクにまたがる亀仙人の絵をありありと思い出せるという人も少なくないはず。同作のコミックス20巻のコメントによると、鳥山氏は幼少期から欲しいものがあると「それを手に入れるまで」もしくは「興味がなくなるまで」ひたすら絵に描き続けたそうで、その強い好奇心が読者を引きつける理由なのだろう。

 選んだ人からは「少年漫画の神様だと思う」(36歳)、「シンプルなのにうまいと思わせる」(30歳)、「単純な線に見えるのに、マネしようとしても全然うまく書けない」(40歳)、「一枚絵が見事」(51歳)、「動きが分かりやすくて、遠近感や躍動感がすごい」(47歳)、「絵が洗練されているから」(39歳)、「画集をずっと眺めてました」(41歳)といったコメントが寄せられた。

 このほかにも『SLAM DUNK』の井上雄彦氏、『I''s(アイズ)』『電影少女』などの代表作がある桂正和氏、『NARUTO-ナルト-』の岸本斉史氏など、そうそうたるメンバーが票を集めた今回のアンケート。『ジャンプ』には多岐にわたる才能が群雄割拠していることは間違いないようだ。

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「絵のうまさに感動したジャンプ漫画家」ランキング1位から10位