今年5月9日の“悟空の日”に東映は、鳥山明氏の名作『ドラゴンボール』(集英社)の新作映画『ドラゴンボール超』を2022年に公開することを発表。作者の鳥山氏もコメントを寄せて大きな話題を呼んだ。
同作の主人公・孫悟空は、物語が進むと実は「サイヤ人」という宇宙人だったことが判明。そのほかの強敵たちも宇宙人だったり、人造人間だったり、いにしえの魔人だったりと、戦いのレベルが飛躍的に上がっていくにつれて、次第に純粋な地球人の影は薄くなっていった。
そんな中、地球人として存在感を見せていたのが悟空の親友であり、同じ亀仙流の兄弟弟子であるクリリンだ。以前、本サイトが実施した「ドラゴンボールの衝撃的だった死亡シーン」というアンケートでは、クリリンの死亡シーンが上位を独占。同作のファンにとってクリリンは、忘れられない重要人物と言えるだろう。
地球にサイヤ人が襲来し、スカウターにより戦闘力という概念が明らかになった際、天津飯のほうがクリリンよりも戦闘力が高かった。しかし、ナッパやベジータとの死闘を経てクリリンはナメック星にも赴き、そこで最長老様から眠っていた潜在能力を引き出してもらう。これによってクリリンの戦闘力は1万を超え、同時期に界王のもとで修行中だった天津飯を大きくリードしたものと思われる。
その後、魔人ブウ編の中でクリリンが天下一武道会に出場すると、父親を心配するクリリンの娘・マーロンに対し、ヤムチャは「おとうさんは世界でいちばん強いんだ!」「地球人の中じゃね…」と発言。三つの目を持つ天津飯が純粋な地球人かどうかはさておき、クリリンに近しいヤムチャも「クリリンこそが地球人最強」という認識だったのは事実だ。
とはいえ敵や味方の強さがインフレしていく中、クリリンはお世辞にも主戦力として期待できるほどの実力があったとは言えないが、その時点での圧倒的な強者たちから高く評価される場面がしばしば見受けられた。そんなクリリンに関する3つの印象的なシーンを紹介していこう。
なお、今回はあくまで鳥山明氏の原作漫画に登場する場面のみで紹介。アニメ版のみのオリジナルエピソードの内容は含んでいないことをご理解いただきたい。