少女向けアニメとして今も昔も強い人気を誇るのは、アイテムを使って変身する「変身少女」ものだ。最近では１９９０年代にヒットした少女漫画のリバイバルや続編の連載、再グッズ化の流れも多く、雑誌『なかよし』（講談社）で連載されていた武内直子氏の漫画『美少女戦士セーラームーン』は、主人公の月野うさぎ以外の担当声優を一新して２０１４年より『美少女戦士セーラームーンＣｒｙｓｔａｌ』として再アニメ化。今年１月と２月には前後編で『ＳｕｐｅｒＳ』の内容を映画化した『劇場版 美少女戦士セーラームーンＥｔｅｒｎａｌ』が公開され当時のファンを喜ばせた。
変身少女アニメの醍醐味といえば、キラキラした衣装やアニメだからこそ表現できる独特のヘアスタイル。『プリキュアシリーズ』に『東京ミュウミュウ』、『魔法少女まどか☆マギカ』など、ヒロインたちの変身シーンに夢中になった人は少なくないはず。そこで今回は、「変身アニメ」「戦う少女アニメ」をテーマにアンケート調査を実施。１０代から４０代の女性３００名に、ヒロインたちの変身後の画像をみてもらい、「一番かわいいと思う変身服」を１着選んでもらった。（アンケートサイト「ボイスノート」調べ）
まず全体の１１.０％の人に選ばれて第３位になったのは『神風怪盗ジャンヌ』だった。
原作は『りぼん』（集英社）で連載されていた種村有菜氏による漫画で、１９９９年から２０００年にかけてアニメ化。ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりの少女・日下部まろんが美術品に憑依した悪魔を回収するため「神風怪盗ジャンヌ」に変身して美術品をチェックメイトして盗み暗躍するというダークヒーローものだ。
「強気に本気、無敵に素敵、元気に勇気、 怪盗ジャンヌ、神に遣わされただいま参上！」.という決めゼリフで日下部まろんが変身するジャンヌのバトル服は、巫女をイメージした赤と白の和風のコスチューム。宝石のついた胸元の大きなロザリオ（十字架）と、金髪のロングヘアを大きなポニーテールにし大きなリボンをつけた特徴的なヘアスタイルがポイントで、新体操のリボンで戦う。
選んだ人からは「とにかくかわいくて、和風なところも珍しかった」（３０歳）、「ところどころに配置された宝石が綺麗だった」（３４歳）、「何度もイラストをマネして描きました」（２８歳）、「革新的な作品だったと思う」（３２歳）、「初めて見たがかわいい」（１６歳）というコメントが寄せられた。
なお、作者の種村氏は本作で本格的に大ヒット漫画家の仲間入りを果たし、次作のアイドルと死神をモチーフにした『満月をさがして』もアニメ化。書き込みの細かい瞳など、特徴的な作風はのちのちの少女マンガの画風にも大きな影響を与えた。
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