分身に変身に人体破壊技まで…スポーツ漫画の域を超越した『テニスの王子様』神展開3選の画像
画像はジャンプコミックス『テニスの王子様』第42巻(集英社)

 今年10月10日に放送開始から20周年を迎えるアニメ『テニスの王子様』。原作は1999年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載される許斐剛氏によるテニス漫画で、2008年の終了後、2009年からは『ジャンプスクエア』で続編となる『新テニスの王子様』が連載中だ。 

 アメリカ帰りのテニスプレイヤー・越前リョーマを主人公に、中学テニスの熱い戦いを描いた同作。越前のほか、手塚国光や不二周助といった青春学園のメンバーだけでなく、登場するキャラクター全員がとんでもないスゴ技を連発してくるのが特徴で、連載初期はボールにバックスピンをかけたり、大きくカーブをかけたりといった程度だったが、次第に能力バトル漫画的な必殺シュートが数多く登場するようになった。そこで今回は、スポーツという概念を飛び越えて読者を驚愕させた、『テニスの王子様』の神展開を3つ振り返ってみたい。

■高速移動で分身する菊丸英二

 まずはコミックス21巻収録。関東大会準決勝でぶつかった六角中とのダブルス戦で、青春学園・菊丸英二が見せた常識と物理を覆す「菊丸印の新ステップ」。

 それまでの試合でダイビングボレーを繰り出し、抜群の運動能力を見せてきた菊丸が、全国大会用に練習を積み重ねて習得したこの技は、超高速で左右に動くことで残像により「菊丸が2人に見える」というもの。客席からも「き 菊丸が2人いる!?」「うそぉ 菊丸先輩が2人いるよ!?」と、残像どころか分身のように菊丸が一人増えて見えるようで、相手の佐伯・樹ペアは大苦戦。

 試合終盤で、佐伯が「2か所を高速移動しているのなら真ん中にスキができる」と機転を利かせ、2人の菊丸の“間を狙う”という一手を繰り出すが、そこも「菊丸印の新ステップ」が一枚上手。「3人いる!?」と菊丸の残像がもう1体増えることによってあっさり打破されてしまった。

 3人に増えた菊丸はネットの近くにわらわらしており、佐伯に圧倒的なプレッシャーを与え、試合はそのまま青春学園が6-3で勝利。冷静さが売りの佐伯が心を乱すほど、菊丸の増殖はすさまじい衝撃だったのだろう。読者に強烈なインパクトを与えた「菊丸印の新ステップ」以降、同作には常人離れした技が頻出するようになる。

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