■ルキアとのエンドを予想していた読者は驚き

『NARUTO-ナルト-』のように未来の平和な様子が描かれるという最終回は、ここ10年のジャンプ漫画のトレンドなのかもしれない。久保帯人氏の『BLEACH』でも、最終回で主人公・黒崎一護に子どもがいる様子が描かれていた。

 一護とラストに結ばれたのは、1巻からキーパーソンとして登場していた死神の朽木ルキアではなく、同じ学校に通う井上織姫だった。『BLEACH』では囚われのルキアを救出することを目的とした「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」が連載初期から中期にかけて特に人気が高く、この辺りの展開が記憶に残っている人も多いはず。この段階では、恋愛関係を思わせるセリフこそなかったものの完全にヒロイン枠はルキアだったため、当時多くの読者がルキアと結ばれるとばかり思っていたのではないだろうか。

 なお、一護と織姫の間に生まれた男児は一勇(かずい)という名前で、一護そっくりなオレンジ色の髪色が特徴。幼なじみの死神・恋次と結婚したルキアにも子どもがおり、それぞれの子どもが出会うことで物語が次の世代へ続いていく予感を演出するストーリーとなっていた。

 長期にわたる連載を見守っていれば、漫画といえどキャラにはかなりの愛着が湧くもの。どのヒロインも、誰と結ばれることになったとしても幸せになってほしい!

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