■子どもから大人にまで愛される鳥山明氏のキャラクター!

 そして第1位(33.5%)に輝いたのは、代表作『ドラゴンボール』(約2億6000万部)で世界中の漫画ファンをとりこにした鳥山明氏の連載デビュー作『Dr.スランプ』だった。

 同作はのどかなペンギン村を舞台に、発明家・則巻千兵衛が作り出した女の子のロボット「則巻アラレ」が活躍するギャグコメディ。アラレの発する「んちゃ」という独特のあいさつや、走るときの「キーン」というかけ声やポーズなどは、当時の子どもたちの間で大流行した。

 1981年からは『Dr.スランプ アラレちゃん』のタイトルでテレビアニメ化され、こちらも爆発的な人気に。フジテレビ系の水曜日の夜と言えば『アラレちゃん』『ドラゴンボール』と、鳥山明氏の人気タイトルが長期にわたって放送されていた印象が強い。

 この『Dr.スランプ』を挙げた人の意見として「キャラクターがポップでかわいい」(19歳・男性)、「とにかく笑えた」(41歳・男性)、「テンポが抜群によくて面白い」(37歳・男性)、「世界的に影響を与えたギャグ漫画だと思う」(49歳・男性)、「鳥山明の漫画の中で一番好き」(46歳・男性)などのコメントが寄せられていた。

■そこまで知られていない連載デビュー作に注目

 今回のトップ3を振り返ると、初連載からアニメ化されるような大ヒットを飛ばし、さらにそれ以上のメガヒット作を生み出した超人気作家が上位を独占する結果に……。それぞれの作品の知名度を考えると、このような結果になるのも当然と言えば当然かもしれない。

 ちなみにアニメ化はされていない連載デビュー作で言うと『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる荒木飛呂彦氏の連載デビュー作『魔少年ビーティー』、『YAWARA!』や『20世紀少年』などで有名な浦沢直樹氏の『パイナップルARMY』、『七つの大罪』の鈴木央氏による『ライジングインパクト』、『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博氏による『てんで性悪キューピッド』などのタイトルに票が集まっていた。

 いずれにしても今回のトップ11に入った作品は、現在の日本漫画界をリードする巨匠たちの初々しい連載デビュー作ばかり。まだ未読の作品があるなら、ぜひ一読しておくことをオススメしたい!

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