じゃりン子チエにYAWARA…ムーディ勝山選! 昭和・平成・令和を代表する「名ヒロインの登場する青年漫画」3選の画像
左から)双葉文庫『じゃりン子チエ』第1巻、ビッグコミックススペシャル『YAWARA!完全版』第1巻、ヤングジャンプコミックス『九龍ジェネリックロマンス』第1巻
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 どうも。名作ゲーム『逆転裁判』を原作とした舞台『逆転裁判 逆転のパラレルワールド』への出演が決まり、なぜオファーがきたのか? と僕が演じる役名を見たら「虎狼死家左々右エ門」とあり、名前に「右」と「左」が入っているからだった、でおなじみムーディ勝山です。

 僕の持ち歌「右から左へ受け流す」にひっかけてのキャスティング。光栄ですごくありがたいですが、そんなキャスティングでいいんですかCAPCOMさん! ですがこのオファー、受け流さずにしっかりと受け止めさせていただきます。公演は5月13日からですので、無事開催できたらお越しくださいませ。

 舞台『逆転裁判』には乃木坂46の中村麗乃さん演じる綾里真宵というヒロインが登場します。ヒロインは物語の華であり、ヒロインがストーリーに大きく関わり、ヒロインがいることで始まる物語もあります。

 たとえばスーパーマリオ。新喜劇の誰かがボケたら全員でコケる、ダチョウ倶楽部さんの熱湯風呂を前にしたら絶対押すなよと言いながら必ず入る、という”お約束”のごとく、冒頭でクッパ大魔王に”必ず”さらわれてくれるピーチ姫。

 彼女の”不用心”のおかげで物語が動き、我々はゲームを楽しめています。もし彼女が用心をして家に籠もりセコムに入ろうもんなら、物語はスタートすらせず配管工のヒゲのおっさんが働いて定時に帰るだけの話です。いつもさらわれてくれてありがとう。

 漫画にも魅力的なヒロインはたくさんいます。

 そこで今回は「好きだった青年漫画のヒロイン~昭和編、平成編、令和編~」として、名ヒロインが登場する各時代の青年漫画を紹介させていただきます!「少年漫画」は捨てて、あえて青年漫画に絞っていきたいと思います。

■昭和の関西キッズたちの代表的ヒロイン

 それでは、青年漫画のヒロイン……昭和編は!!『じゃりン子チエ』の「チエちゃん」です。

 本作の主人公・竹本チエことチエちゃん。大阪の下町を舞台に、仕事をしない父親・鉄の代わりに、自分でホルモン焼き屋を切り盛りする小学五年生。この漫画は日本で初めての青年漫画誌である『漫画アクション』で連載された作品です。

 関西ではアニメで見た方も多いのではないのでしょうか。アニメの第1期ではチーフディレクターを高畑勲さんが務め、映画では監督もされています。声優陣には西川のりお師匠を始め、やすしきよしや紳助竜介などの吉本のスターたちが勢ぞろいしています。漫画もアニメも大阪の下町の感じがめちゃくちゃリアルに出ていて最高なんです。

 関西ではアニメが事あるごとに再放送されていて、OPとEDの歌は関西人全員が歌詞見なくても歌えます。映画も、冬休み春休み夏休みとテレビで放送されて、冒頭の運動会前日に、チエちゃんの新しい運動靴に鉄が靴ずれしないように、かかとの部分にせっけんを塗るというシーンは関西人全員の脳裏に焼きついてます。昭和を関西で過ごした人の中には、昭和の青年漫画のヒロインといえば僕のようにまずチエちゃんを真っ先に思い浮かべる人は少なくないはず。最初は読切から始まったこの『じゃりン子チエ』は、なんと1997年まで20年も連載されていました。(日本で初の青年漫画誌アクションの誕生については『ルーザーズ-日本初の週刊青年漫画誌の誕生-』という漫画で書かれているのでそちらも読んでみてください)

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