■興収82億円超えの大ヒット作
第2位は2016年公開の映画『シン・ゴジラ』(10.0%)。
東宝製作のゴジラシリーズの第29作で、庵野氏は総監督と脚本を担当。同作は政治色を前面に出した働く大人たちの群像劇で、ゴジラの侵攻や混乱だけでなく、主に国家機関に携わる者たちがゴジラ沈黙のために行った職務の数々にフォーカスがあてられている。
また、これまでの『ゴジラ』作品ではいずれも1954年の第1作でゴジラが日本に上陸したという設定は踏襲されていたが、同作は独立した世界観となっており、日本に初めて『ゴジラ』が出現したという設定となっている。
働く大人たちに焦点をあてた『ゴジラ』は革命的で、選んだ人からは「いまの日本を風刺していて面白い」(33歳)、「リアルな世界観だったから」(39歳)、「スケールがすごかった」(42歳)、「設定や描き方がリアルで面白かったから」(40歳)という絶賛のコメントが寄せられた。映像技術の高さはもちろんのこと、登場人物たちの心情のリアルさやスケールの大きさも観客を大いに満足させたようだ。
大ヒットした『シン・ゴジラ』に続き、庵野氏は現在実写映画『シン・ウルトラマン』を製作中で、さらに今年4月3日には『シン・仮面ライダー』を手がけることも発表されファンのどぎもを抜いた。庵野氏が解釈して描く往年の名作に早くも期待を抱くファンも多い。