庵野秀明監督 (C)ふたまん+
庵野秀明監督 (C)ふたまん+
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 3月8日から公開となったアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の最新の累計興行成績が発表され、59日間で興行収入82億8229万8700円、観客動員数542万3475人を記録。同じく庵野秀明総監督作品である、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』の最終興行収入82億5000万円を超えたことが発表された。

 混沌とした世界観や思春期の少年独特の心情、クオリティの高い戦闘シーンの描写などでアニメ界を長きにわたってけん引してきた『エヴァ』だが、庵野監督の手がけてきた作品には、『エヴァ』以外にも名作がたくさんある。『エヴァ』のラストを見届ける前に、これまでの庵野作品を見返したという人も多いのではないだろうか。そこで今回は、30代から40代の男性200名に、アニメ・実写に限らずこれまで庵野氏が手がけてきた作品について「一番好きな作品」を挙げてもらった。さっそくベスト3を発表したい。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

 まず全体の9.5%の人に選ばれて第3位となったのは、アニメ『ふしぎの海のナディア』。1990年から1991年までNHKで放送されたアニメで、庵野氏が総監督を務めた作品。また、『エヴァ』で知られる貞本義行氏もキャラクターデザインとして参加している。SF小説『海底二万里』および『神秘の島』を原作としており、謎の宝石「ブルーウォーター」を持つ褐色肌のおてんば少女・ナディアと発明好きの少年・ジャンを中心とした冒険物語だ。放送から30年がたった今も根強い人気を持つ作品で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京会場での開催が延期中ではあるが、同作の貴重な資料が展示される『ふしぎの海のナディア』展が近日開催予定となっている。

 選んだ人からは「キャラ、メカ、声優、ストーリーすべて神」(48歳)、「ヒロインが、かわいいのに性格が悪い(というかワガママ)というのは、けっこう珍しかった」(48歳)、「ロマンがあって面白かった」(43歳)、「ストーリーの展開が比較的分かりやすく、キャラクターがそれぞれ魅力的だから」(46歳)というコメントが寄せられた。児童向けアニメでありながらも深みのある世界観で好評を得たようだ。また、同作では庵野氏お得意のメカも多数登場している。

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