『フルーツバスケット』だけじゃない!天ない?花男?「もう一度アニメで見たい90年代少女漫画」ランキングの画像
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 4月5日からシリーズ最終章の放送が始まったアニメ『フルーツバスケット』。1998年から2006年まで雑誌『花とゆめ』(白泉社)で連載された、高屋奈月氏の大人気少女漫画が原作で、2001年に一度アニメ化されているが、漫画が完結していなかったためアニメオリジナルのラストを迎えた。

 長らく原作最終話までの再アニメ化を期待する声が挙がっており、ついに2019年より全編アニメ化が開始され、この4月よりいよいよラストシーズンを迎える。90年代の『花ゆめ』を代表する少女漫画だが、その世界観は今なお多くの人を魅了している。

 そこで今回は、当時の少女漫画を読んでいた30代から40代の女性200名を対象に「もう一度アニメで見たい90年代の少女漫画」についてアンケート調査を実施。さまざまな名作に票が寄せられる中、多くの人に支持された上位3作品を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■もはやバイブル!多くの名言が今なお胸に突き刺さる『天ない』

 第3位となったのは、矢沢あい氏による漫画『天使なんかじゃない』。1991年から1994年に雑誌『りぼん』(集英社)にて連載された。

 創立されたばかりの私立高校・聖学園に新設された生徒会のメンバーを中心とした学園ドラマ。主人公の冴島翠と須藤晃による2人のラブストーリーが中心だが、マミリンこと麻宮裕子とタキガワマンこと瀧川秀一の物語、晃や翠と美術教師のマキちゃんとの三角関係など、複雑な展開が描かれる。

『天ない』の人気の秘密はなんといっても作中に登場する名言の数々。登場人物ごとに心揺さぶられる名場面があり、たとえば、晃がバイクで待っているカットからの「おれがおれの手で幸せにしてやりたいと思うのはおまえだけだ」のセリフなど、コマ割りごと覚えている人も多いのではないだろうか。

 また『天ない』に出てくる登場人物は誰もが魅力的。圧倒的人気を誇るマミリンや、そのライバルである美少女・志乃、翠の中学時代の同級生・ケンなどなど……。皆、何かを抱えながらも誰かを想う気持ちが優しく描かれており、今回のアンケートでも「翠ちゃんの素直さがとても好き。あんな性格のいい子なかなかいない」(42歳・女性)、「登場人物全員が優しい。今の時代にあっていると思います」(43歳・女性)と矢沢氏のキャラ造形についての意見が寄せられた。

 同作は1994年にOVA化されているが、アニメ化や実写化はされていない。「はじめて泣いた漫画です。アキラとミドリちゃんが大好き!」(40歳・女性)、「今でもコミックスを大事にしてます」(42歳・女性)といった声も多く、時代を越えて愛される漫画だということが分かる。ストーリーや人物描写も深く、著名人をはじめとする多くの人にとってバイブル的な作品である『天使なんかじゃない』。映像作品でも見てみたい。

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